グリーンナイーブ展Ⅹ 記念展
「グリーンナイーブ展 Ⅹ」が銀座幸伸ギャラリーにて開催されております。
毎年開催されている展覧会ですが、僕は去年忙しくて出品を見合わせておりました。
今回は記念展という事もあり、参加させていただく事となりました。
銀座での展覧会は、何か違う雰囲気があり、なんというか…ある意味緊張する部分もあります。
適当なものは見せられないな。
と、背筋が伸びる思いがあります。
この感覚は、展覧会を重ねる度にいつの間にか無くなってしまいがちですが、いつまでも忘れずにいたいですね。
初心、大事な事です。
最初に銀座で展覧会を行った時は、とにかくガッチガチだった記憶があります。
あれは20代の前半の頃だったと思います。
まるで、「かたくなる」を使ったトランセルのようでした。
※わからない人はスルーしましょう
同期の画家も同じ感覚だったと思います。
先輩方が慣れた様子で展示しているのを見て、違う星の人かのように見えたものです。
少しずつ無くなっていってしまう感覚…。
場所がどこであっても、ある種特有のこの緊張感は忘れずにいたいものです。
さて、現在、黒猫の美術教室ではポスター制作を行っております。
これから子供達が作品を制作するにあたり、今回紹介する作品は観ておいた方が良いです。
特にアイデアに困っている子、作品を観て自由な発想を勉強しましょう。
アイデアは簡単には出ません。
考えなければ出ません。
考えても出ないかもしれません。
でも、一筋の光は見えてきます。
考えましょう。
でも、その一筋の光も見間違えかもしれません。
そうしたらまた探しましょう。
自己満足な絵を描くの事はわりと簡単です。
しかし、人に何か感じさせる作品を作るのは簡単な事では無いのですから。
目次
1.タロットカード
2.作品ご紹介
タロットカード
さて、今回はナイーブ展でタロットカードを作成しました。
出品作家一人一人に大アルカナのカードが割り振られ、僕は「魔術師」の担当となっております。
★「魔術師」につきましては『タロットカード制作』をご覧下さい。
実は、展覧会が始まるまで出来上がったカードの実物は見てなかった(画像での確認でした)ので、僕自身とても楽しみにしていました。
絵柄とカードがマッチしているので見ていて楽しいです。
僕の絵は、タロットカード販売スペースに展示されております。
良かったらご覧下さいませ。
タロットカードの作品は、それぞれにマッチした絵柄となっております。
中には「?」なものもありますが、それぞれの画家の解釈の違いなのでそれも楽しかったりします。
作品ご紹介
僕のお話ですが、描かなければいけない絵が、また貯まってしまっています…。
いつもの事とも言えますが、5月はとても忙しく、あまり展覧会の会場「幸伸ギャラリー」に行けないのと、今回は作家さんとお話をする時間もあまり無かったため、数点の作品しかご紹介が出来ません。
お友達の画家と先輩の作品をご紹介させていただきます。
また、今回僕は自分の絵を撮影する時間すら無くて、ご紹介できそうにありません…申し訳無いです。
代わりに他の出品作品をいくつかご紹介していきますので、是非ご覧ください。
いつもお世話になっている綱島先生の作品です。
綱島先生の作品には、独特なマチエールがあります。
お聞きした話は、油彩で描いた上からラッカースプレーを行う事で、下の層を溶かし、綱島先生特有のマチエールが出来るとの事でした。
僕の感覚で言わせていただくと、これはある程度は操れると考えますが、その時の下地の層の絵の具の厚みや乾燥期間。もっと言うと湿度、気温等によっても結果は変わると思うので、恐らく絶対は無いのだと思います。
いや、綱島先生にはそれは逆にメリットにもなるのでしょう。
偶然を楽しみながら作品を制作する方なので、ご本人も結果はある程度の予想の中での事なのだと思います。
完全な偶然と完全な狙いの丁度真ん中に位置する作品は、見ていて楽しいものです。
良い意味で、こちらの想像の斜め上に着陸していますよね。
綱島先生は本当に絵を描くのが好きで、自分自身で一番楽しみながら描く事で偶然の感動を探しているのだと思います。
ぜひ近くでご覧いただきたいです。
田中道信先生の作品です。
現代童画会では、数少ない写実の画家で、丁寧に画面と向き合う姿は鑑賞者に安心感を感じさせる程です。
田中先生の作品は、色味をおさえていてガチャガチャしていません。
紳士な作品だと言えます。
桑井先生の作品です。
桑井先生は基本的にモノクロ作品、鉛筆で描かれています。
もともと建築の設計をやられていた方なので、パースがしっかりしていて空想的な作品でも説得力があり、鑑賞者を納得させる力強さがありますね。
こちらの作品は先程の作品の建物をピックアップした作品ですね。
いつもご紹介させていただいている天野利恵さんの作品です。
ご本人いわく、今回は 犬まつりという事で、犬の作品のみの出品となっています。
右の作品は春季展でもご紹介した作品です。左の作品は新作の、彼女の相棒ノワたんです。
可愛いですね。
透明感があって爽やかな作品です。
利恵さんの独特なにじみは、是非実物をご覧下さい。
まだまだご紹介したい作品はありますが、あまり書く時間が無いのでこの辺にしておきます。
今回、僕はあまり会場にはいられないのですが、ご興味がある方は是非ご高覧下さいませ。
☆会期/2019年5月13日(月)~5月19日(日)
11:00~18:00(初日13:00から、最終日16:00まで)オープニングパーティー 5月13日(月)16:00~
☆場所/銀座幸伸ギャラリー
〒104ー0061
東京都中央区銀座7ー7ー1 銀座幸伸ビル1・2階
☆HP/http://www.ginza-kosin.com/
お知らせまでに、
当ホームページの【黒猫の図書館】に新しい本(コンテンツ)を追加いたしました。
今回は「マチエール」について解説しております。
頑張って書きましたので、よろしければそちらも是非ご覧下さい。
★『マチエールとは? - 絵肌で変わる表現と個性』