ワインボトルのデッサン完成

 


 

目次

 

1.合計9時間のデッサン

 

2.ワインボトルのデッサン完成作品ご紹介

 

3. 体験の方

 


 

 

合計9時間のデッサン

1月の課題、ワインボトルのデッサンが完成いたしました。

黒猫の美術教室は、3時間×月3回の教室なので、合計すると9時間にもなります。
デッサンの月も、絵の具の月も基本的には同じです。
ひと月に9時間もあるので、余裕があるようにも思いますが、毎回時間が足りないと感じています。

1回 3時間といっても、全ての時間を絵を描くためだけに使える訳ではなく、子供達が集中して描けるように息抜きの時間も大切にしていますし、準備や片付けも時間内に行います。

子供達が最後まで集中して描けるように、もぐもぐタイムや子供達同士でお喋りしたりする時間も大切だと思っています。

特に低学年の子供はこういった息抜きの時間はとても大切で、ONとOFFを切り替えながら、なんとか最後まで集中が出来るように毎回四苦八苦です。

今回も息抜きをしながらの9時間(3時間×3回)でした。皆なんとか頑張って完成しました。
申し分なく良い出来だと思います。

 

ワインボトルのデッサン完成作品ご紹介

モチーフ

1月の課題、生徒様達が描いたワインボトルのデッサンをご紹介していきます。

皆それぞれ、とても頑張って描いてくれています。

大きく描いた子、ラベルを一生懸命描いた子、光を意識して描いた子など、それぞれの子供達に個性があり、見ていて面白いです。
どうか最後までご覧下さい。

僕が作品の写真を撮り忘れてしまいまして、生徒様全員分の写真がありません…。
ごめんなさい。


 

ワインボトルのデッサン

トップバッターは小学校6年生の生徒様のワインボトルのデッサンです。

とても繊細に全体をとらえて描いていますね。
今回のワインボトルですが、皆が共通して苦労していたところがあります。

☆左右対象に描くこと
☆ガラスの質感

前にブログで書いたので詳しい説明は省きますが、今回のモチーフではやはりこの2点に皆苦労していました。
詳しくは1月の課題/ワインボトルのデッサンをご覧下さい。

この生徒様は割りと左右対象に描けていますね。
ガラスの質感も頑張って表現しようとしているのが分かります。

次の課題としては、ボトル上部の描き込み(塗り込み)ですかね。

上は光が当たるから下の方を沢山暗くしたのだと思います。
いつもそう教えているので。

しかし、これだと下部と比較して上部の描き込みが足りなく感じますので、次回は気をつければさらに良くなると思います。
離れて絵をみる事もしてみて下さい、さらに良くなります。


ワインボトルのデッサン

次は小学校5年生のワインボトルのデッサンです。
まだ、教室に入ったばかりの生徒様です。

最近は緊張もなくなってきたのか、笑顔も見られるようになり、とても嬉しいです。

作品ですが、この生徒様はとても繊細にデッサンをします。
中には筆圧が強くて、なかなか直らない子供もいますが、この生徒様は最初から筆圧を調整して描ける子でした。
また、指先が器用でもあります。
おそらく、生徒様自身とても優しい性格なので、それがデッサンにも出ているように感じます。
これらはデッサンをする上でとてもプラスになります。
後からでも、ある程度鍛えられる部分ですが、やはり最初から持っている方が成長は早いですよね。

ある意味でこれらはとても強い武器にもなりますので大事にしてほしいです。

作品ですが、持ち前の器用さを存分に生かして、ラベルを描いています。

座った位置が表のラベルが見えない位置でしたので、裏面のラベルを描き込んでくれています。

正直、僕だったら裏のラベルをここまで描くのは嫌です。
正面のラベルは絵が描いてあったり華やかですが、裏は文字しかありませんからね。

しかし、この生徒様は黙々と集中して描いてくれました。
これもなかなか出来ない事です。
他の生徒様にも見習ってほしい所ですね。

今回はとても忙しくひよこシールを渡し忘れたかもしれません…。次回必ず渡すからね!

 

ワインボトルのデッサン

続いても小学校4年生のワインボトルのデッサンです。
この生徒様もまだ教室に入って数ヶ月の生徒様になります。

頑張って左右対象に描こうと努力しているのが分かります。
ラベルも頑張って描いていますね。

側面の影をしっかり描いてくれているので、形を想像しやすいですね。

ここで、立体感について少しお話します。

瓶をデッサンで描く際に、立体的に見せるポイント(場所)がいくつかあります。

1、ボトルの口
2、ボトルの肩
3、ボトルのラベル
4、ボトルの底

この4つをじっくり観察して、しっかりと描けば立体的な瓶のデッサンが描けます。

教室の中でも説明しましたが、また次回ワインボトルを描く時には意識してデッサンしてみましょう。

回数を重ねていけば、さらにデッサンの精度も上がります。

 

ワインボトルのデッサン

次は小学校4年生のワインボトルのデッサンです。
左右に表と裏のラベルが見える構図ですね。
この生徒様はワインボトルを一番大きく描いてくれています。
とても、ダイナミックです。

ワインボトルの底の造形を何度も描き直して頑張っておりました。
そういった細かい部分にまで気を配って描けるのは、とても良い事です。

モチーフのどこをしっかり描くのが正解でしょうか。

先程の4年生のデッサンでご紹介しましたので繰り返しになりますが、ボトルの口、ボトルの肩、ボトルのラベル、ボトルの底等です。

しかし、その正解の先の表現に関しては、それぞれの個性が出ていて良い部分だと考えます。

基礎さえしっかり守っていれば、その先は自由で良いのです。
特にまだ小学生ですからね。それぞれの個性を伸ばしてあげるのも僕の大切な役割だと考えています。

 

ワインボトルのデッサン

小学校2年生のワインボトルのデッサンです。
この2年生の生徒様のワインボトルのデッサンが一番最初に完成しました。

この生徒様は、最近絶好調で最後まで集中を持続させています。

デッサンもとても良い出来だと思います。
2年生でこれだけ描けていれば十分です。
あとは数をこなして自分のものにするだけです。

ワインボトルのデッサン

小学校2年生のワインボトルのデッサンです。
全体的にしっかり描けていると思います。
頭が良く器用な子なので集中さえすれば、きちんと描く事が出来ます。

集中が切れてしまうと難しい部分もありますが、まだ2年生ですからね。どの程度まで注意するか、いつも悩みます。

このワインボトルのデッサンに関しては、ラベルの絵や文字をとても頑張っていたと思います。
しっかり見て、根気良く描いていました。
これは、2年生にはかなり難しい事です。
良く頑張りました。

あと、ボトルキャップの厚さがいい感じです。これがあるだけで、このデッサンの説得力が大分違います。

ワインボトルのデッサン

小学校1年生のワインボトルのデッサンです。
僕的には今回この1年生の生徒様が一番頑張っていたかな…と思います。

というのも1月の2回目の教室をインフルエンザでお休みしていたので、皆より3時間少ない時間で完成させなければいけませんでした。

しかし、そのハンデをもろともせず、少ない時間をしっかり集中して描いてくれました。
僕が2、3箇所アドバイスしただけで、ほとんど1人で描いています。

今回の第3回目の教室は(体験等もあり)いつもより指示が出来なかったのですが、ここまでしっかり描いてくれていて、とても成長を感じました。

自分で考えてここまで描けています。とても素晴らしいですね。

いつも以上に集中していたので、本人に何故なのかを聞いてみたところ、
「お父さんに素敵な絵を描いてきてね。」
と言われたから、と言っていました。

普段から素直でとても良い子なのですが、素敵なエピソードすぎて、僕は泣きそうです。

お父様にもお会いできたので、ご報告とお礼を言いました。

 

ワインボトルのデッサン


最後に、黒猫の美術教室 助手のデッサンになります。

いつもの事ですが、とても綺麗なデッサンです。
瓶の質感も良く出ていますね。
ラベルの描き込みも十分で完成度の高いデッサンだと思います。

これ以上描くなら、さらに色の幅を持たせて、暗い場所はさらに暗くしてメリハリをつけると良いと思います。

瓶全体ももっと濃くして良いです。

デッサンは性格が出ますよね、真面目な人ほど繊細に描きます。

 

体験の方

本日は、午前中に1名、午後に1名 体験の方が来て下さいました。

2名共、とても真面目で良く話を聞いてくれて、また美術的センスというか…飲み込みの早い子供達でしたので、教えるのがとても楽でした。

当然作品にも比例していて、2名共始めてのデッサンとは思えない程に良く描けています。

これは、僕が教えるのが上手な訳ではなくて、この子達の力によるものです。
僕は当然毎回一生懸命に教えるのですが、やはりそれを受けとる側の力が大きいように感じています。

今回の体験の方々には、りんごのデッサンを行ってもらいました。

生徒様と一緒にワインボトルを描いてもらおうかとも考えましたが、やはりいきなりワインボトルでは難しすぎますので、りんごのデッサンにしました。

りんごが描けると何でも描けると言われています。

なんでも…では無いにせよ、りんごにはデッサンを行う上で大切な要素が沢山ありますので、初心者の方にはりんごをモチーフとして使うのはおすすめです。

さて、今回教室に体験に来て下さった方々の作品をご紹介いたします。


 

リンゴのデッサン

 

リンゴのデッサン

どちらのデッサンも素晴らしい出来ですね。

しかも、2名供に始めてのデッサンです。
余りにも良い作品だったので、今回は保護者の方々にホームページ掲載の許可をいただきました。

改めて、ご協力いただきまして有り難うございました。

 

先生の似顔絵

最後に、体験に来て下てくれた子供の妹さんが描いてくれた、僕の似顔絵です。
先生、先生と何度も来てくれました。可愛かったです。

 

 

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2019年02月01日