黒猫ブログ短編集

こんにちは黒猫の美術教室です。

遅くなりましたが、ご進級、ご進学おめでとうございます。

今回は、短めのものを数本書きましたので、それをまとめた短編集にしたいと思います。
なかなか長い記事を書く時間がとれずにこういった形式になりました。最後までご覧いいただけましたら幸いです。

いただきもの

本編の前に、生徒様、保護者様からいただいたお土産のお礼をさせて下さい。

いただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきものいただきもの

 

いつも沢山のお気持ちをいただきましてありがとうございます。
修学旅行やご旅行のお土産、季節のお品物(バレンタイン等)、生徒の皆や講師陣へ向け、沢山いただいてしまい、心より感謝申し上げます。

黒猫の美術教室は一般的な絵画教室とは異なる部分が多く、僕としても毎回毎回新しい壁にぶち当たりながらここまで運営してきております。生徒様や保護者様からの温かい気持ちに支えられここまで続けてこられました。
皆様に応援していただけているという思いが前に進む為の力となっています。お力添えをいただきましてありがとうございます。

僕のパンどろぼう好きを知ってか知らずか、お菓子入り巾着もいただきました。
可愛いですね。小物入れに使わせていただきます。

それにしてもこちらのお母様の裁縫スキルはすごいです。


最近の良かった絵

小学校3年生の子から「私の絵をお母さんのスマホで見られるようにして」とリクエストがありましたので、お母様のスマホで見ていただけるようにしますね。

フェルトの黒猫

こちらのフェルトの黒猫をもらったので、お返しということで。

さて、今回紹介する子は入会して間もないのですが、良いものを持っているようで、ぐんぐん成長しております。
教室で描いた絵を見ながら成長をみていきましょう。


黒猫の美術教室 生徒のデッサン

まずはこちら、1番最初に描いた直方体のデッサン。
面の基礎段階として直方体が描けなければなんにも描けませんので、教室では最初に直方体のデッサンをします。
小学校2年生(制作時)ですからね。かなり上手だと思います。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

2つ目の課題アルファベットです。より複雑な面の勉強をしました。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

3つ目の課題、バナナです。
直方体やアルファベットで【面】が分かってくれば、その応用でバナナが描けます。直方体の角が丸くなっただけです。
こちらも上手ですね。この辺から少し繊細な表現ができるようになりました。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

4つ目の課題、プラスルのデッサンです。
こちらもとても上手です。

この子は形をとるのが得意ですね。モチーフを見るときの目がとても良い。精一杯観察しようとしているのが分かります。

この子の特性を見極める為に、現在は色々と描かせています。
上手くさせる為にどう教えるのがいいか知るためです。
プラスルということで、かなり難易度上がりましたが、やはり想像通りの感じでしたね。
この子の得意なことが分かりましたよ。

まず、同年代からするととても器用ですね。
これは、鉛筆の使い方でわかります。筆圧のコントロールが既に2年生(制作時)で出来ています。
真面目に取組んでいけば、この子は絵が得意分野となり、テクニックがどんどん伸びていくでしょう。

次に目が良いということがわかります。
目が良いというのは視力の話ではなく、前述したようにモチーフを見る力が素晴らしく高いということ。
どうやったら上手く描けるか、今この子の持っているものを全て使って描いているのでしょう。
これは大事にした方が良い素質でしょう。

あとは【面】ですが、バナナまでは、面を応用し考えて描けていますが、プラスルまで丸く複雑な面になると、面の要素は抜けている状態ですね。
まぁこの子は2年生(制作時)ですので、当然といえば当然。むしろ出来ている方ですね。

なので、面の応用は毎回徐々に頭に刷り込んでいく作戦にしますよ。
低学年ですし、あまり面、面、とうるさく言うと美術を嫌いになりかねないので、少しずつがベストだと思っています。今までの経験上これが一番良いです。

とは言っても、【面】については頭に残る程度には毎回言います。
面を覚えないと先に進ませないといったことはしないということですね。


プラスルなんかは、同じクラスのお姉さん達にかなり褒められてました。嬉しかったと思います。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

ちなみにですが、この子が上手くなるように参考までに面を考えながら描いたプラスルを紹介しておきますね。
こちら、このあと紹介する小学校5年生(制作時)のプラスルのデッサンです。
まだまだ甘いものの、目だけを使い描いたものではなく、頭を使い【面】を考えながら描いております。

ただ、ここは勉強の要素が強いので、ここまでの応用は2年生(制作時)には難しい。
でも、教室では常に面、面言い続けますので、徐々に出来るようになるでしょう。

無題

あぁ、そうそう。
この子、もう一つ良いところありました。

コミュニケーション力の高さです。同じクラスのお姉さん達に可愛がられています。
受け答えもしっかりありますので、こういった子は教えやすいですね。

上手くさせられると思います。
一年後か二年後に、またプラスルを描いてもらおうかと思っています。
皆さん成長にびっくりすると思いますよ。

僕の予想では、さらに繊細に、形も正確に、面の要素も入っているデッサンを描いていると思います。
テクニックも順調に伸びれば、柔らかさを表現できているかも。
と、いうことで、お母さんのスマホで見られるようにしといたからね。

ついでに生徒作品からも見られるようにしときました。

生徒作品(小学校2年生)

最近の良かった絵その2

続いては5年生(制作時)の子です。

こちらの子は成長が素晴らしかったので、紹介させて下さい。
毎回真面目に取り組む子ですからね。まぁ上手くなります。

 

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

これは、入会当初のデッサン。
見てお分かりいただけるかと思いますが、筆圧が強く明暗の幅も少ないです。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

こちらは最近のデッサン。
とても繊細に描けるようになっています。同じ子の絵には見えないですよね。

【面】の理解度もなかなか良いと思います。
まだまだ甘い部分はありますが、必死に【面】を考えながらモチーフを観察しているのが分かるデッサンとなっています。

こういった、「考えながら描ける子」は確実に上手くなりますね。
感覚で描いてしまっている子は、この子を参考にモチーフをとにかく観察して考えながら描きましょうね。
答えは、目の前にあるモチーフにありますので。

自分で観察して分からなかったら、遠慮せずに先生に聞きましょう。

この子の良いところがもう一つありました。
前の子と重複しますが、ちょっとニュアンスが違います。

「受け答えの良さ」ですね。
これは助手とも良く話しますが、もしかしたら教室No.1かもしれません。

礼儀があるとか、そういった話しではないですよ。
礼儀はいらないです。少なくとも僕には。
そうじゃなくてリアクションが最高で、物凄く教えやすいです。


例えば、「ここは上の面だから明るくなるよ。」
って教えると

「なるほどー!」
と返って来る感じ。

これは、最高に教えやすいですね。教えた時の手応えと言うか、こういった反応をしてくれると伝わっていることを確信できるので。
どの分野でもそうだと思うのですが、コミュニケーションが取れると得をする部分は確実にありますよね。短期間での成長の大きな部分にもなっていると思います。
皆様、この子の良いところ是非真似してみてください。

一応、念を推してもう一度書いておきますが、礼儀はいらないですからね。
敬語もいらないので(ご家庭の教育方針にお任せ致しますが)、「わかった!」とかあると教えやすいとうことです。
反応が無いと分かっているのか分かっていないのかが分からないので、難易度が高くなります。
まぁ僕も子供の頃全くそれが出来なかったので、こちら側の子の気持ちのがわかるんですけどね。

例に出したこの子が凄いだけですね。画力の伸びが凄かったので今回紹介させていただきました。
最初から特出して持っているものがあった訳ではないのですが、今はここまで成長しました。
大きく分類すると努力型タイプですね。


結局こういう子が上手くなる。真面目な努力型は強いな、と改めて認識しました。

新しい先生

現アルバイトの子がもうすぐ教室を卒業しますので、新規講師を見据えて、ひとりの生徒を鍛えておりました。

5ヶ月ぐらいでしょうか。
沢山の課題を与えて全てクリアしました。

これ、かなり厳しい課題なんですよ。
宿題も出すし、デッサンの修行が永遠と続きます。
素質ありそうだな〜と思った子に声をかけるのですが、今まで6人に声かけて、合格者は3人のみ。
最後まで頑張れた子は半分ということです。

この子は最後まで課題をクリアして、およそ5ヶ月前とは比べ物にならないぐらいの画力になりました。
ここから先は、子供達に教えることによって、さらに画力は上がるでしょう。指導することで自身の画力が向上することは僕や助手も効果として実感しています。

教室での仕事は、主に「子供達の絵の間違いさがし」になりますので、常にモチーフと比べて何が間違っているか、どうしたら最短で良くなるアドバイスができるか、を考える事になります。
これ、本当に大変で、僕ですら未だに仕事の後は目が痛くなります。

つまり、常に間違いさがしをすることにより、自身の目がさらに鍛えられ、観察力が向上するといったところです。

さらに、講師には「これどう思う?どうしたら良くなると思う?」と毎回意地悪な質問をします。
その答えが正しければ、そのままそれを進めてもらうし、もっと良い答えがあるならそれを教えます。
この方法でさらに講師を鍛えていくのです。


先生

では、ここからは新しい先生について軽く紹介していきます。


性格

まず、とにかく真面目でしっかりしている子です。
3人姉妹の長女で、まさにそのままのイメージ。

小学生の頃から教えていますが、その時点で既に僕よりもしっかりしていましたからね。
なので、僕よりも助手に近いタイプかなと思います。

大人しくて控えめな子なので、コミュニケーションに課題があるかもしれませんが、ここはあんまり心配していないというか、いずれ慣れると思います。
何故かというと、僕もそうだったから。
僕なんかはもっと酷くて、教室初期はもう全く喋れませんでしたからね。

まぁ、我々200年以上も鎖国していた民族ですから。シャイがDNAに刻まれているのです。
だからシャイや人見知りは当然の事。

何事も慣れです。

この子も人間的に成長することにより、喋れるようになるでしょう。

画力

画力も申し分ありません。
基礎デッサン能力だけでいったら、教室でもトップクラスまで上げましたのでご安心下さい。
画力は僕が保証します。
特に、形を取る能力と繊細に描ける技術力は突出した長所かと。

さて、とにかく真面目で、優しくて、頭の良い子なので、皆からどんどん喋ってあげて下さい。
とりあえず日曜日午前中に入りますので、該当クラスの子は宜しくお願い致します。

アルバイトについて

せっかくなのでもう少しアルバイトのお話を。

このアルバイト制度、僕の考えで始めた事ですが、そもそもなんで生徒→先生のアルバイト制度を作ったのかですが、

これはメリットが多いから、ですね。

メリットは以下の通りです。

・人に教えるのは、画力的にも人間的にもとても成長します
・お給料が入ります(時給は結構高くしてます)
・皆の教えてもらう機会が増えます
・年齢が近い先生が入る事で、子供達の刺激になります
・僕と助手の負担が減ります

これだけのメリットが。
生徒にとってもアルバイトの子にとっても良いことばかりです。

現アルバイトの子が凄く上手くいきました。
現アルバイトの先生は子供達に教えるようになって、人間的にも成長しましたし、画力的もかなり向上しました。高校生なら誰にも負けないぐらいに。

皆様からいただいたお月謝から給料を支払います。その子供達に教えるので、中途半端な画力では駄目です。
アルバイトに入るまでの難関を作っているのはそのためです。

今回の子もしっかりと難関をクリアしましたので、ご安心頂けたらと思います。
最後に、なんでこの子を選んだかお話しておきます。


信頼できるから、ですかね。


小学生の頃から見てますし、本質は理解しています。
この子は嘘がないです。

一緒に働くので信頼関係が大切です。

まとめ

もう少し書きたかったのですが、今回はこれが限界でした。

次回はもう少し書けたらと思います。
紹介したい絵も貯まってきていますので、、頑張ります。

そういえば、複数モチーフに対応出来る子が増えてきたので、サブのモチーフを沢山購入しました。
頑張って投資しましたので、皆も頑張ってくれたらと思います。

 

では、素敵な春をお過ごし下さい🌸



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