第1回ハロウィンランタン選手権 開催のお知らせ

黒猫

こんにちは黒猫の美術教室です。
今回は、今年のハロウィンについてのお知らせになります。

 

黒猫の美術教室では、何故か毎年ハロウィンに力をいれております。
過去のイベントとしては、
・ハロウィン仮装クロッキー
・仮面舞踏会

などなど。
よくわからないイベントも含め、色々とやってきました。

今年は初の企画になります。

第1回ハロウィンランタン選手権

ハロウィン

今年のハロウィンは選手権にしたいと思います。
その名も、第1回ハロウィンランタン選手権です。

先日の教室で、ランタンキットを配布致しました。
提出期日や投票日等のスケジュールと、制作方法について記載したプリントを一緒にお渡ししましたので、保護者様にもご確認いただけたらと思います。
お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

今年のイベントも無料とさせていただきます。
皆様からはいつも沢山のお土産をいただいておりますので、こういった機会に少しでも気持ちを返せたらと思っています。
僕はやっぱり、気持ちは気持ちで返していくスタイルでやりたいので、今回も僕からの感謝の気持ちだとお考えいただけましたら幸いです。

さて、無料にすると「参加費払います。」とおっしゃってくれる方もいらっしゃるのですが、僕としては基本的には月謝以上はいただかないという気持ちでやっています。
※展覧会や画材とかは別ですよ、それはお願いします。

もし無理な時は、正直に無理と言います。今後参加費等のお願いをすることがあったら、「先生頑張ったけど無理だったんだ」とご理解下さい。
まぁ基本的にはないと思いますけどね。そこは頑張りたいと思っているので。
今回は僕に一任いただけたらと思います。


とはいえ、今回は過去最高にお金がかかっているので、皆にはぜひ頑張って作ってきてもらいたいです。
7色に光るボタン電池式のランタンですので、壊れない限りはご自宅でも毎年飾っていただけます。
皆の力作を期待しています。


選手権なので、今回もいつものように投票があります。
イベントが続いて申し訳ありませんが、保護者様にも投票のご協力をお願い致します。
提出、投票のスケジュールはプリントをご確認下さい。
※投票のお時間はまたお知らせしますね。
プリントになるか、ホームページになるかわかりませんが、何かしらの形でご案内致します。

上位入賞者には、ハロウィン仕様の賞状と賞品(図書カード)をあげます。
ただ、この間の推しキャラ絵の具選手権みたいに沢山は用意しません。
今回は、ランタンキット購入でお金を使いすぎたので、そのへんはご理解いただけましたら幸いです。

近々、市民税を払わなければいけないのです。

製作の注意点

さて、プリントには制作する際のポイントを『八カ条』として記載しております。そちらを確認しながら作って下さい。
子供達にも直接説明しております。

一応、大事な部分を改めて書いておきます。
クラスによっては言い忘れたかもしれないので。

八カ条の二番目、

『二. ライトの光が放てるよう、全体を粘土で覆わず隙間をつくること
(隙間が難しいデザインの場合、粘土を薄くする箇所をつくる等工夫する)』

とありますが、当然ながら全てを粘土で覆っちゃうと、ランタンが光りません。
なので、粘土で全体を覆うデザインにしたい場合は、薄くした粘土を付けましょう。

試してないのでなんとも言えないですが、着彩は粘土の上から塗るんじゃなくて粘土に混ぜて色粘土を作り造形したほうが無難かな、と思います。白なら確実に光ると思うのですが、色の濃度によっては光りにくくなると思うので、確認しながら行ってください。

このへんは各々、綺麗に光るように工夫していただけたらと思います。

次は、八か条の三番目、

『粘土の色付け方法は主に2つあり、自身の感性で自由に行うこと(併用も可)

♢形成後にアクリル絵の具で色付け → 塗り方により立体表現も可能

♢アクリル絵の具を粘土に少量混ぜて制作 → マットな質感に
※ひび割れを防ぐため、教室で使用している透明アクリル絵の具を推奨
(アクリルガッシュや学童用絵の具は、特性上ひび割れしやすいため不向き)』

とありますが、ここでちょっと絵の具のお話。

絵の具には、色々な種類がありますね。
透明水彩絵の具、アクリル絵の具、油絵の具…。

主に絵の具の成分は、顔料(色の粉)とバインダーや展色剤(糊)でできてきます。
他にも防腐剤や保湿剤等入ってますが、今回の説明には必要ないので省きます。
美術的には、顔料とバインダーや展色剤と呼びますが子供にも伝わりやすいように、ここでは色の粉、糊と呼びますね。

さて、色の粉だけでは、紙やキャンバスに接着できない(塗れない)為、糊が必要となる訳です。
その糊の種類によって、絵の具も分類されます。色の粉は基本的には同じようなものです。

そこで、糊によっては弱く、厚塗りしたらひび割れを起こす心配があり造形の着色には向かないものも出てきます。

まず、透明水彩絵の具は駄目です。
糊のアラビアゴムは接着力が弱く、乾いても耐水性にはならずにべたべたします。今回の製作には不向きです。
隠ぺい力も弱いので透明水彩絵の具は使わないで下さい。
不透明水彩絵の具(ガッシュ)も駄目です。こちら透明水彩絵の具の色の粉が多いバージョンなので隠蔽力には優れていますが、その分糊が少なくて強度がありません。

同じ種類としては、皆が学校で使ってる学童用の絵の具も糊がアラビアゴムです。
学童用の絵の具は子供が使いやすいように調整されている透明水彩絵の具とお考え下さい。(透明水彩絵の具との不透明水彩絵の具の中間ぐらいだと思います。)
こちらも透明水彩絵の具と特性は一緒なので、やめときましょう。


油絵の具も向いてません。

油絵の具の糊は、乾性油(固まる性質を持った油)、リンシードオイル、ポピーオイル、サフラワーオイル等です。油絵の具はとても丈夫な絵の具ですが、乾くのが非常に遅いので造形の着色には不向きです。また、粘土の水分が完全に抜けてから塗らないと水分の行き場がなくなりひび割れを起こしたります。
こちらもやめときましょう。

じゃあ何を使えばいいんだと、

結論、アクリル絵の具で塗って下さい。
糊のアクリルエマルジョン。こちらかなり強い絵の具なので安心です。
アクリル絵の具は、扱うのが難しくテクニカルな絵の具ですが、慣れれば基本的にはなんでもできます。

薄く塗れば透明水彩絵の具のように

厚く塗れば油絵の具のように
※よほど厚く塗る場合はメディウムを混ぜた方が無難。

さらに、乾くのがめちゃめちゃ早く、乾けば耐水性になる特性があります。
なので、今回の用途にもばっちりな訳ですね。

ただし、アクリルガッシュはやめときましょう。
透明水彩絵の具で説明したとおり、ガッシュは隠蔽力には優れていますが、その分糊が少なくて強度がありません。
アクリルガッシュもアクリル絵の具なので、糊はアクリルエマルジョンですが、色の粉の料が多く、糊が少ないバージョンのアクリル絵の具なので厚く塗るとひび割れします。

ということで、透明水彩絵の具、ぺんてる、ガッシュ使っちゃ駄目です。
わかりましたね。僕言いましたからね。

教室でご購入いただいたアクリル絵の具を使ってください。
・ホルベインの場合は、赤と黒の箱のセット
・ゴールデンの場合は、黄色の箱のセット

 

次は、八カ条の四番目と五番目

『四. 制作中、時々ライトのスイッチを入れ、ライトアップした際の状況を確認すること
(デザインだけでなく、光り方も意識して制作していく)』

『五. 必要以上にライトを点灯して電池を消耗しないよう注意すること
(本番に電池切れしないよう、点灯しすぎに注意)』


どのように光るか、試しながら制作しましょう。
試行錯誤して、格好良く光るデザインにしてください。

しかし、電池の使い過ぎには注意が必要です。
今回は選手権ですので、皆は勿論の事、保護者様にもお願いする投票があります。

投票の際に、自分のランタンだけ光ってなかったら嫌ですよね。
なので、電池は大事に使って下さい。
最悪僕が下のコンビニで電池を買ってあげますが、そうならないようにお願いします。



あとは、八カ条六番目
『提出から投票までの期間 教室で預かるので、強度があり壊れにくいものにすること』

細いパーツを付けたい場合、中に針金かなにか仕込んで強化しておいて下さい。
こちらで預かった際、壊れてしまう可能性があります。丈夫なものにしましょう。
また、粘土が足りなかったら各々お父さんお母さんに相談して追加で購入して下さい。
また、100均とかでデコレーションの材料を探して装飾のも面白いですね。
今回は選手権になるので、目立つ作品を作りましょう。

まとめ

何かわからなかったら、お気軽に聞いて下さい。


黒猫の美術教室 初の造形となるので、どうなるのか全く予測がつきません。
今回生徒全員がランタンを作り、まとめて点灯するので投票当日はとても奇麗でしょうね。
50個以上が一気に光ります。

学校の方でも何かとイベントが多く、色々と忙しいかと思いますが、皆の個性溢れる様々なランタンを楽しみにしています。
どうぞ宜しくお願い致します。


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