こんにちは、黒猫の美術教室です。
最近、奇跡体験をしましたので少し書きたいと思います。
日頃から思っていることも交えて、うまく伝わるよう慎重に書いていきます。
先生
世の中には「先生」と呼ばれる職業の人達がいます。
身近なところでも、学校や塾の教師・医者・弁護士・政治家等……結構いますよね。
あくまでも世間的なイメージですが、先生というと「何かちょっと目上の立場で偉い人」とか、「賢い人」という感じがしてきます。「目上感」を感じやすい言葉ですよね。
僕も絵描きである事と、さらに黒猫の美術教室を開業し、子供達に美術の指導をしている事。ダブルで「先生」ということになります。どこいっても大体「先生」。
教室を立ち上げた時から子供達に言っているのですが、「僕は学校の先生じゃないから、絵の上手い親戚のお兄さんのところへ絵を教えてもらいに来たみたいな感じで、気楽に接してもらえたらいいよ」というスタンスでやっています。7年経った今も変わりません。
それがうまく伝わってくれているのか、生徒達が気さくに話してくれる機会も多く、好きなアニメや推しキャラ、学校でのこと、自宅でのこと、友達とのこと…色々と自然に話してくれます。
そういった関係性ができたことで、それぞれの性格や個性も分かってきて、指導する上で本当にやりやすくなっているなと感じています。
最近、子供達の作品を見ていて成長を感じることがとにかく多いのですが、子供達の頑張りに加え、この関係性が上手く作用して導いてくれた結果なのかもしれないと思っています。
しかし、先生という言葉の魔力は恐ろしいもので、人の上に立ったかのように勘違いをして人を見下したり、王様気質でやりたい放題の人がいることも事実ですよね。最近のニュースでも先生という立場の人による考えられない行動が報道されていて憤りを感じました。
また、その一方で反対のことも起こります。
「お客様ファースト」、「お客様は神様」(本来の意味は別にあるようですが、この場では言葉通りの意味と捉えます)という言葉がありますよね。
要約すると、お客様あっての商売なのだからお客様の言うことは絶対!といったもの。
かなり偏った考えではありますが、お金を払って購入する側が強いということです。
そういった考えもある中、教室の保護者の方々からはこれまで脅迫的なことを押し付けられたことはありません。それどころか、感謝の気持ちを伝えてくださる方がとても多く、気持ちを持って頑張っていればちゃんと伝わるんだと力をもらっています。教室をここまで続けてこれたのもそういう力が大きいです。
僕も日頃から物を買ったり、取引を行う際に思うことなのですが、お金を払うから何でもありではなく、作ってくれている人や提供してくれるところがあるから手に入れることができるということ。買う側も感謝しなければと思っています。
いくらお金を積んだって、無理強いを聞いてくれるところはないでしょう。仮に聞いてくれたとしても、長く付き合うことはないのではないでしょうか。
一方の力加減が強すぎると、バランスを崩し上手くいかないのだろうと思います。
お金じゃ人は動かない。結局は気持ちの部分だということです。
仮に、上から目線でひどい対応を受けた時等は、僕は気力を奪われます。
本当に教室とかもう続けられないんじゃないかっていうくらい、ダメージを受ける事も。
反面教師として
最近、相手のマナーの悪さから気力が失われた出来事がありました。
自分でも驚くぐらい相当なダメージを受けて、今後の活力をすべて奪われたような気がしました。こんな無気力な状態では、教室を続けることも難しいと思うところまで来ていました。
しかし、助手からの叱咤激励や説得もあり、なんとか留まった次第です。
詳細は書きませんが、人と人との関係という感じではなく、僕を機械か何かと思っているかのような心無い対応で、初対面なのに見た目や年齢で判断するような曇った目で見ているような相手でした。
優秀な絵描きは「観察力」や「感受性」が、普通の人に比べてずば抜けてますから、そういった対応はすぐに伝わります。とても残念だし、悔しい思いもしましたが、こちらが大人になるしかない状況でした。
基本的に僕も助手も控えめな性格をしています。
その為強く出るのはなかなか難しいです。仮にそこで言い返したとしても、そういった相手に理解してもらえるとも思えないので有効とは言えませんよね。
最初は悲しさ。
次に怒り。
その次にこれまで僕に良くしてくれた保護者の方々への感謝。
このように思春期の女子かのような心の変化が起こりました。
こういった経験も無駄にはせず、反面教師として活用していかなければいけないと思いました。
世間には様々な人がいる、どうしたって分かり合えない人もいる、どうにもならないこともある。それだけの事であり、また一つ経験値が増えたと思うしかないですね。
僕は今後も人と人でありたいです。気持ちの伴った対応が永遠の理想です。
まとめ
教室運営を通じて色々な方と接する機会が多いのですが、沢山のことを学ばせてもらっています。
今回の経験を通して、一向に世界平和が実現しない理由が分かった気がします。悲しい現実を突きつけられた気がしました。
ここからが本題です。
今回のこのブログは、恨み辛みを晴らす為に書いた訳ではありません。
僕におきた理不尽な経験を通じて、日頃誠意を下さる保護者様への感謝を改めて実感したということです。それを伝えたくて書きました。
今まで教室を支えてくれてきてくれた保護者の皆様、本当に感謝しています。
僕は、見た目若く見えたり、細見で頼りなさそうに見えたり、絵も下手そうに見えたりすると思います。
少なくとも横須賀では間違いなく1番絵が上手いんですけどね。そうは見えないですよね。
こんなんですいませんね。残念ながらぶっちぎりです。
あぁ、ただこれは言っておかないとです。
絵は上手いんですけど教えるのが上手いのかは分からないですよ。
師匠に教わってた頃から「健太君は甘いから、指導者には向かない」と言われてましたので。
まだ教室7年で卒業生も出ていません。日々の経験を糧に頑張るしかないですね。
黒猫の美術教室のほとんどの保護者様が僕より年上だと思います。
でもそこは関係無く僕の中身を見て、ちゃんと敬意を持って接してくれる保護者の方が大勢います。
それが本当に有り難い事だったのだと、今回の奇跡体験を通じて改めて学びました。
何度でも書きます。
僕を信じてくれた保護者の皆様、本当に感謝しております。
この画力、こういった好きな人達の為に使っていきます。