最近の良かった絵(2024/1/25)①

黒猫

こんにちは、黒猫の美術教室です。


昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今回は、最近の良かった絵(最近とはいえないものも含む)をご紹介していきます。

皆もう1段階上手にさせられたと思います。是非子供達の成長をご確認下さい。
今回数がかなり多くなっておりますので、お時間のある時にご覧いただけましたら幸いです。


いただきもの

11月~年始にかけて、沢山のいただきものがありました。まずはそのお礼をさせて下さい。
旅行や帰省のお土産、修学旅行のお土産、イベント時の差し入れ、お年賀等、様々ないただきものです。
多くの方にお気遣いいただきまして、心より感謝申し上げます。

戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物

クリスマスや年始に華を添えていただき、ありがとうございました
皆に配布しましたが、とても嬉しそうでした。子供達の頑張る力にもなっていると思います。

戴き物

各自が持って帰りやすいように1人分ずつギフト袋に入れてくださった方もおり、その袋に他のお菓子も詰めて持ち帰る子が多く見られました。
人数も多いので、なかなか手間のかかる作業だと思います。本当にありがとうございました。


戴き物

子供達は沢山お菓子を持って帰れて幸せです。


戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物戴き物

またまた皆様に沢山いただいてしまいましたので、僕も助手もより一層頑張らなければいけません。
気を引き締めて、新たな気持ちでまた1年頑張っていきます。

子供達それぞれが着実に上手くなるよう頑張ります。

最近の良かった絵

作品はブログの構成を重視した順番で紹介していきますね。

見やすいよう学年順に紹介出来ればいいのですが、ちょっと難しいので順不同で紹介していきます。
ご理解いただけましたら幸いです。僕の文章構成力の限界でございます。

言い訳をしておきますと、在席年数等でも画力が違ってきますので、あまり学年は参考になりません。
学年よりは、教室に所属している年数や適性力が重要でして、それによって、画力、モチーフ、進行具合等も違ってきます。
その辺の差がありますので、あまり学年は参考にならないということです。

また、途中に【上手くなるために大事な事】等の雑談を挟みます。

結構いい事も言ってますので、是非飛ばさずにご覧下さい。教室の皆の為に書いてます。
読みやすいように、なるべく簡単な言葉を心がけますね。


さて、半年程前から特に力を入れて取り組んでいた事があります。
それは、【面】の理解度を高めること、一度基礎を習得している子にも再認識させることです。

究極言ってしまうと、美術は【面】を描く作業です。何を描く時も常に【面】がついてまわります。
しかし、これは子供達にはとても難しい内容になります。
常に考えながら描かなければいけませんので。
勉強の要素もありますし、楽しくないですし、子供にはハードルが高いです。
いや、大人でもハードル高いです。

でも、避けては通れませんので、ずっと面の指導を強化していました。
他の要素で楽しませつつ、ガチ美術を差し込んでいく、ハイブリッドな作業でした。
正直に書きますと、我々はこれを機に退会する子がいてもしょうがないなぁぐらいの気持ちでやっておりました。
画力アップを優先して取り組んでいました。

子供と美術の相性が良くないのは、この辺が大きいですね。
我々が指導を頑張る→子供はつまらなくなる→子供がつまらなさそうにしている→退会する
まぁ、こうなりますので。

しかしですね。全員かな?いや、全員ではないか。
ほとんどの子達が乗り越えてくれました。
クリアした子達は偉かったです、ほんと。
そのデッサンをまずご紹介していきます。

あと、予め言っておきますが、皆【面】の理解度が完璧ではないです。
ただ、現状これが最大限だと考えて下さい。
講師陣が最大限頑張った結果でございます。

アルファベットのデッサン

アルファベットのモチーフ

アルファベット全種を教室で購入しまして、これを【面】の修行に使用しています。
このアルファベットは、【面】の様々な要素が入っていますので、とても勉強になります。
勿論、形取りの訓練にも。

 

初心者の子から、初心者ではないけど【面】をなんとなくで覚えてる子までアルファベットのデッサンに取り組んでもらいました。まずは一気に子供達の絵を載せます。解説は後ほど。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校4年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校6年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校6年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校6年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校6年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校6年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校6年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校6年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

中学校1年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

中学校1年生作品。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

中学校2年生作品。

 

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

高校1年生生作品。

どの子も前に比べると、描けるようになったと思います。
今回は面についてある程度理解していないとクリアにしなかったので、ここに載っている子は面についてはある程度出来ていると思っていいです。
ここまでもってくるの本当に大変でした。

最後の高校1年生のデッサンは、アルバイトに起用するために、現在僕の特別訓練を受けている子のデッサンです。
今回皆の参考になると思い軽く描いてもらいました。

 

さて、軽く前述しましたが、アルファベットのモチーフには様々な面の要素があります。

・上の面は明るく
・厚さは明るく
・角が広ければ、厚さの幅も広く明るく
・厚さの下は暗く
・厚さの幅によって厚さの下の暗さの幅も広く
・側面は暗く
・着いている場所は暗く
・影は着いている場所が1番暗く、そこからはグラデーションで。
・上より下は暗く
・形が変わるところは暗く
・形が変わるところから厚さまでは暗く

 

今、ぱっと思いついた部分だけで、これだけの要素がこのアルファベットにはあります。
普段、学校等で「自由に描いていいよ」と言われている子供達が常にこれを頭に入れて描かなければいけないのです。ハードルの高さがわかりますね。


今回、子供達に「先生に面の説明をして。」と言って、これらがきちんと説明出来ない子は先に進ませませんでした。なので、頭ではある程度分かっていると考えています。忘れてなければ、、。

勿論まだまだ【面】の認識は甘いですが、現状これでいいと思ってます。(これが限界)
他のモチーフで勉強しながら、また少しずつ面の理解度を高めていってくれたら嬉しいです。

 

 

観察すること

 

さて、面の理解度が高ければ上手な絵が描ける訳ではありません。
ここからは、そもそものお話です。

教室を始めてもうすぐ9年になるのですが、子供達がどうやったら上手くなるか。どうやって教えるのが1番良いか。子供に美術はあまり前例がないので、我々は試行錯誤して色々試してきたわけですよ。
人知れず最近ようやく確信しました。僕の中では確定です。

絶対的に必要なことは【観察すること】です。

 

もう観察力=画力と言って良いです。
嫌われない程度、そこを常にうるさく言うのが1番いいです。

でも、ただ観察するだけではないです。アルファベットの項目で上げた様々な面の要素を考えながら観察すること。
これが絶対的に必要です。理想は頭で考えずに自然に出来るようになること。
上手い人はこれをやっています。
僕は自然にやっていたのですが、改めて考えると結局これです。
何を描くのかわかってなのに描けるわけがない、そういう理屈です。

観察していないから描けないんです。

「いやいや、観察してるよ。先生ずっと言ってるし。」と思うでしょうが僕から言わせるとまだまだ全く足りないです。それは、ただ見てるだけですね。人間意外と適当にものを見ています。 我々は目の前にある三次元の膨大な情報量を二次元に落とし込まなければいけません。
情報量は多ければ多いほどいいです。観察が足りないと得られる情報量が少ないので、当然描けません。

ただ、この訓練を学校ではやりませんし、日本の美術教育は自由に描くのが良いといった事を長年続けてきていますから子供達ができる訳がないです。出来なくて当然。
ということで、教室ではそこを少しずつ矯正、【観察する訓練】をしていくことになります。
教室の全ての子に当てはまりますが、まだまだ皆足りないです。訓練が必要です。

 

現在特訓中

黒猫の美術教室 生徒のデッサン黒猫の美術教室 生徒のデッサン

現在訓練中の子のデッサンも載せておきます。
まだまだ対象を観察出来ていないのと、面の認識が甘いです。

常にしっかりモチーフを見るように言い続けていますが本当の意味で見れるようになるには時間がかかるのです。
でも、かなり良くなったと感じています、成長に期待しております。

 

アルファベットのデッサンを経て

続いては、アルファベットの基礎練習を経た子の現在描いているデッサンを紹介します。

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まだ最初の形取りの段階の子もいますね。
まだまだきちんと観察できていないので、正確に形取り、面の認識ができていない子もいますが当初に比べるとかなり良くなったかなと感じます。
訓練を続けてきちんとモチーフを見る癖をつけていきたいです。

常に教室では、ちゃんと観察するように言い続けていますので、いずれ出来るようになるはず。

因みに一応書いておきますが、教室の子供達は一般人より圧倒的に観察できています。
先程も書きましたが人間は意外とものを適当に見ています。

 

さて、ここからしばらくはアルファベット基礎練習を乗り越えた後に描いた作品をご紹介です。

ポッチャマのデッサン

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校4年生が描いた、ポッチャマのプラモデルのデッサンです。

教室最年少です。アルファベット後に描いています。
徐々に形を取れるようになってきました。いい感じに上達しております。

この年齢では、なかなか難しい事もありますが、基礎訓練を続ける事で可能になるのは経験上分かっております。 「自分の絵よりもモチーフを見て。」と、教室で良く言うんですけど、上手く形を取れない原因は【ちゃんと観察できていない】という理由1つだけです。

注意深く観察できるように、基礎練習を続けていきます。

モクローのデッサン

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生が描いた、モクローのプラモデルのデッサンです。

この子はアルファベットを乗り越えていますので、面の認識はあります。

さらに形取りの正確さ、観察力が上手になっています。
大分上手くなったと思います。癖も少しずつなくなってます。
継続することにより、さらに精度が上がる事を期待して頑張っています。

あと、なによりもこの子は、受け答えや反応が良く、コミュニケーションが取れるのでかなり教えやすいです。
割と気持ちも強く結構頑張れる子です。

この子は勿論のこと、お父様、お母様も素晴らしく良い方々でして、お世話になっておりますので、なんとか気持ちにお答えしたい、上達させたいと思っています。

出来ると思っていますので、飽きないよう、嫌われない絶妙なバランスを意識しながら指導頑張ります。

プラスルのデッサン

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生が描いた、プラスルのぬいぐるみのデッサンです。
この子もアルファベットを乗り越えております。

観察力が向上した為、難しいキャラクターものの形取りも可能になりました。
元々、筆圧が濃く、繊細な表現が難しかったですが、そのへんも徐々に良くなってきています。

しばらくは、形取りの正確さ、面の認識、繊細な表現を課題として取り組んでいきます。
この子は取り組む姿勢が素晴らしいです。とても真面目に描いています。

今後の成長が楽しみです。

アヒルのデッサン

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

小学校5年生のアヒルのデッサンです。

アルファベット後に描いております。
この子も上手になりましたね。 

形取りの精度、面の認識、繊細な表現、これらが向上しております。
今は別のキャラクターもののデッサンを描いていて、さらなるスキルアップを目指しております。

あと、とても奇麗に繊細に描ける子です。
こういった子は真面目で、少し慎重な性格だったりしますが、メリハリをつけるのが苦手といった特徴があります。
なかなか暗く描くのが難しいんですね。
僕もそうでしたので、良くわかります。

今後はメリハリをつける訓練をしていこうと考えております。
繊細で奇麗なデッサンにメリハリが付けば最強なのです。

リトル・グリーンメンのデッサン

小学校6年生のデッサン

小学校6年生が描いた、リトル・グリーンメンのスーベニアケースのデッサンです。

形取りの精度や面の認識の精度が向上して、いい感じになってきました。
筆圧も大分落ち着き、繊細に描けるようになってきています。
この子は、黙々と真面目に描ける子なので伸びしろ多いと思っています。
自分の絵との向き合い方が良いです。

最近徐々にですが質問もしてくれるようになり、いま何が分からないか、どこに苦戦しているのかが伝わり、教えやすくなってきています。コミュニケーション大事です。

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

こちらは現在取り組んでいるデッサンです。
このデッサンは、作品として良いものにしてあげたいと思っています。
頑張ります。

この子に好きなモチーフを聞いて、既に購入済みです。
今のデッサンが終わったら、見せますね。


ロケットとペンのデッサン(未完)

黒猫の美術教室 生徒のデッサン

中学校2年生のロケットとペンのデッサンです。
未完です。

当初この子は筆圧が強く、なかなか直らなかったですが、最近はようやく優しい筆圧にする事が出来ました。
しかし、今度は優しくなりすぎたので、メリハリをつけれるよう指導中です。
色の幅をつけることを意識して、仕上げていきましょう。

もっともっと良くなると思います。

まとめ

ここまでご覧いただきましてありがとうございました。
この続きは↓からご覧いただけますので、どうぞよろしくお願い致します。

最近の良かった絵(2024/1/25)②







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