第44回現代童画展・受賞作家展
現在、銀座アートホール2Fで「第44回現代童画展・受賞作家展」が開催されております。
受賞作家展は2015年に創設され、今回で5回目を迎えます。
出品作家は2018年第44回現代童画展にて現代童画大賞から新人賞までの作家35名の描き下ろし新作による展示です。
現代童画展の実力のある作家達の最新作品をどうかご覧下さい。
僕も出品しています。
平成最後の展覧会であり、令和になって最初の展覧会でもあります。
5月は忙しくて、また13日から銀座の画廊で展示があります。
そちらもまたブログを書く時間があればご紹介出来たらな…と思います。
また、3月~4月の完成作品に関しては、現在編集中です。
生徒様全員の作品を載せるつもりでいます。
長くなってしまいますので、いくつかのブログに分ける予定です。
そちらは完成次第、アップしようと思いますので少々お待ち下さい。
目次
1.作品ご紹介
2.展覧会概要
作品ご紹介
作家それぞれ、個性豊かな作品が展示されております。
お近くにお越しの際は是非ご高覧下さい。
作家さん何人かとお話して、概要を聞けた作家さんの作品を何点かご紹介いたします。
現代童画会 会員、松森清昭さんの作品です。
紫よりの青からターコイズブルーのグラデーションがとても綺麗な作品を描かれます。
空想的な作品で、「静」を感じます。
昔聞いた事があるのですが、ここは海底、深海とおっしゃっていました。
海の底にある、ひとつの物語。
とても引き込まれる作品です。
ぜひ一度、実際の作品をご覧いただきたいです。
松森さんとの出会いは、僕が現代童画展に初出品した時です。
初出品は2010年なので、もう9年前ですね。
9年前だと、23歳か…。
若い。
その時は東京都美術館が改装中で上野の森美術館での開催でした。
僕はこの作品で奨励賞を受賞、松森さんは新人賞を受賞されました。
お互い初出品、また受賞者の中で男子が僕と松森さんだけだった事もあり、すぐに仲良くなりました。
パーティーが終わってから、アメ横で二人でお祝いした記憶があります。
松森さんは長野の方です。
地方にお住まいなので、滅多にお会いできませんが、今でもとても仲良くさせていただいている作家さんです。
現代童画会 会員ねづまちるくねさんの作品です。
動物を描いた作品が多く、独特な世界観があります。
それは、ねづまちさん特有の世界であり、物語の背景を考えたくなる作品であったり、見るものを圧倒させ、どこかくせになる世界観です。
質感も面白いので、ぜひ近くでご覧いただきたい作品です。
現代童画会 会友の東野穂澄さんの作品です。
先日ご本人と初めてお会いしてお話を聞けたので、少しご紹介いたします。
東野さんは大阪の方で、とても楽しい方でした。
写実は現代童画会の作家では少なく、僕と、以前春季展のブログで紹介した高崎さんと、東野さんぐらいなので、とてもレアです。
シュルレアリスムがお好きとおっしゃっていました。
シュルレアリスム、シュールレアリスムとも言います。
シュルレアリスムを描く作家をシュルレアリストといい、高度な技術、古典絵画の技法(アカデミックな)を使い、あり得ない風景を表現する事を指します。
フランス語の「シュル=超」に、「レアリスム=現実主義」を組み合わせた言葉で、日本語では超現実主義なんていったりもします。
少し哲学的な意味も含まれます。
僕もたまにシュルレアリスムと言われますが、あんまり好みではありません。
シュールというのが日本語だとしっくりこない感じがするのです。
シュルレアリスムで歴史的に有名な作家だと、マグリットやサルバトール・ダリとかでしょうか。
東野さんは会友ですが、実力があるので、会員に出世する人だと思います。
またお会いできる日を楽しみにしております。
現代童画会 会友の多田洋介さんの作品です。
作品はキャンバスにアクリルで描かれており、優しい雰囲気のファンタジー作品で素敵ですよね。
カエル、キリギリス、カマキリなどがキャラクターのモチーフになっております。
この作品の制作期間は150時間程度とおっしゃっておりました。
入念に下書きを書いて、キャンバスに写して描いた作品は、緻密で繊細です。
写真では分かりにくいですが、ハイライトの部分に多少エアブラシを使われているそうです。
是非作品をみて探してみて下さい。
前田眞弓さんの作品です。
鉛筆とアクリル絵の具で描かれています。
精密な作品ですね。
あえて花のみに色をつけているのがおしゃれですね。
牡丹が全体を統一させ、作品として成立させています。
ライオンの描き込みがすごいですね。
しっぽが細かいです。
僕の絵です。
丁度この時期に手を描くのが楽しくなっていて、以前ご紹介させていただいた魔術師のすぐ後に描いた絵です。
これは、ポンポンマムという花で菊の一種なのですが、丸い形がとても可愛いですよね。
この花をいただいて、すぐに描きたいなと思い、描いてみました。
アクリル板が反射して見えにくいですが、作品拡大画像です。
忙しい中、2週間ぐらいで急いで描いたので、あんまり記憶がないのですが、あまり苦労する事なく最後まで描けたような記憶があります。
花が光る、うん、確かにシュルレアリスムですね…。
展覧会概要
会期/2019.4.29(月)~5.5日(日)am11:00~pm6:30(最終日 pm4:00まで)
場所/銀座アートホール2F 〒104-0061 東京都中央区銀座 8-110 高速道路ビル(銀座コリドー街)
アクセス/新橋から徒歩3分・JR有楽町から徒歩10分・地下鉄銀座から徒歩7分