ミッキーの水彩画完成

2月の課題、ミッキーの水彩画が完成いたしました。

今回は初めてグリザイユを指導させていただきました。
子供達には難しい技術ですが、皆頑張って描いてくれていたと思います。
★グリザイユに関しましては、黒猫の図書館内のグリザイユで明暗を表現しようをご覧下さい。

写真を撮れていないものもあり全員分とはいかないのですが、生徒様が一生懸命に描いたミッキーの水彩画をご紹介していきたいと思います。
どうかご覧ください。

 

モチーフはこのミッキーです。

 

見やすいように学年ごとに分けました。

どうか子供達が一生懸命に描いた水彩画、見てあげて下さい。

 



目次

1.小学校1年生のミッキーの水彩画

 

2.小学校2年生のミッキーの水彩画

 

3.小学校4年生のミッキーの水彩画

 

4.小学校5年生のミッキーの水彩画

 

5.小学校6年生のミッキーの水彩画

 

6.まとめ

 


 

小学校1年生のミッキーの水彩画

ミッキーの水彩画

 

今回初めてのグリザイユでしたが、頑張って描いてくれました。
振替で6時間描いた日もあります。

小学校1年生で6時間集中するのは、なかなか出来る事ではないと思います。

作品に関しましては、グリザイユを行っているので、明暗をきちんと表現出来ていますね。
グリザイユを行わないで描くと、ここまでの明暗にはならなかったと思います。

 

ミッキーのグリザイユ

こちらがグリザイユのミッキーです。
まだまだ1年生には難しい技術ですが、頑張ってグリザイユしています。


この生徒様は黒猫の美術教室の中でも、最も豪快な筆さばきです。
その大胆な筆使いでダイナミックに描かれているミッキーですが、背景はとても繊細に、薄い黄色で描かれています。

僕はこのギャップがこの作品の最大の魅力だと感じます。
良く頑張りました!

 

小学校2年生のミッキーの水彩画

ミッキーの水彩画

 

この生徒様は、グリザイユを行った回にお休みされていたので、今回はグリザイユを行っていません。
この生徒様にはまた次回教えたいと思っています。

作品に関してですが、皆様ミッキーの手に注目して下さい。

この角度…なかなか難しいですよね。
大人でも難しいと思います。

当然まだ小学校2年生のこの生徒様には、とても高いハードルで、下描きを何度も描き直して納得するまで描いていました。

こういった気持ちは大事ですよね。

特に芸術の分野では自分に負けない事が一番大切になります。
諦めずに描いたからこその結果だと思います。
本当に良く頑張りました。

ミッキーの表情も可愛いです。

 

小学校4年生のミッキーの水彩画

ミッキーの水彩画

 

ミッキーがシャワーを浴びています。

本当です。

 

ミッキーのグリザイユ

最初はこのグリザイユを見て、偶然についた絵の具が飛んだ模様を「シャワーみたい!」と言っていました。

僕はこういった感性はとても好きです。

美術でいう感性とは、無意識的、もしくは直感的に感受する能力だと僕は考えています。

美しいと思うものは、人それぞれ違いますよね。

美術ではある意味「個性」にも通じるこの能力は、大切なものです。

また、正直なかなか伸ばしにくい能力でもあります…。
技術的な部分はいくらでも伸ばしてあげられるのですが、感性は簡単には伸ばせません。

感性を伸ばすにはいくつか方法がありますが、やはり美しいものを沢山見て、感じる事が大切だと思います。
また、小学生のうちから美術に携わる事により、他の子供よりも磨く事が出来ると思います。

しかし、勿論感じるだけではなく、経験も必要になってきます。
ここでいう経験とは、技術的な部分も含みます。
美しいものをみても経験不足で美しいと感じられない事もある訳です。
また、美しいものを感じてもそれを表現する技術がないと、美しさを形に残せないのです。

つまり、両方備わってこその感性だと僕は考えます。

話が長くなりましたが…。

今回のシャワーのように、こういった自分から出た感性は、基本的には好きなようにやらせてあげたいと思っています。

「シャワー感」をさらに出すため、筆で絵の具を飛ばす方法を教えてあげました。

最初の頃と比べてさらにシャワー感が増したと思います。
これからも感性を大事にしながら、自分にしか描けないものを目指して下さい。

 

小学校5年生のミッキーの水彩画

ミッキーの水彩画

 

ミッキーの水彩画

今月からご入会いただいた生徒様2人です。この二人は最初から形をとらえるのが上手でした。
恐らく絵を描くのが好きで日頃から沢山描いてきたのでしょう、モチーフを見る目も素晴らしいです。


今回は初めての水彩画、初めてのグリザイユと初めて尽くしでしたが、とても集中して描いてくれていました。

ミッキーのグリザイユ

 

ミッキーのグリザイユ

こちらが二人のミッキーのグリザイユです。
まだあまりデッサンを教えられていませんが、上手に描けています。

黒猫の美術教室で学ぶ美術は、学校で習う図工とは全く違います。

ほとんどが初めて聞く事や初めて学ぶ事だったと思います。
そんな中、僕の話を良く聞いて一生懸命描いてくれたと思います。
これからも、集中して描いてくれると嬉しいです。

 

ミッキーの水彩画

 

こちらも小学校5年生の作品になります。

とても難しい角度です。
この角度はミッキーの体と手のバランスが難しいですね。

ミッキーのグリザイユ

こちらがグリザイユの画像です。
慣れない作業ですが頑張っています。

 


黒猫の美術教室では、1つのモチーフを皆で囲んで描く事が多いので、どうしても難しい角度を描かなければいけない生徒様が出てきます。
場所決めは皆で相談して行っています。

例えば…

皆で相談しながらですが、低学年の子供は比較的描きやすい場所に座わらせてあげます。
教室へ入ったばかりの子供も同様です。

なので、高学年になると、難しい角度を担当するケースが増えてくる訳です。

そういった経緯で、今回はこの5年生の生徒様が難しい角度を担当してくれる事になりました。

この生徒様はとても繊細な子供で、描く作品も繊細なものです。
僕もこのタイプだと思いますが、このタイプは得意な事があります。

それは、他の人よりも注意力が高いケースが多いという部分ですね。
沢山モチーフを見るので、失敗も少ないです。
苦手な部分としては、描くのが遅いという部分ですね。
沢山考えながら描くので、その分遅くなるのです。

しかし、この注意力が高いというのは絵を描く上でとても有利に働きます。
面の理解や空間の認識など、頭に入りやすいのです。
これからも、この得意な部分を生かして頑張っていきましょう。

 

小学校6年生のミッキーの水彩画

ミッキーの水彩画

最後は小学校6年生の作品になります。
全体的にまとまっていて、上手に描けていると思います。

ミッキーのグリザイユ

こちらがグリザイユの画像です。

色々と足りない部分もありますが、

例えば…お腹をもうワントーン暗くするとか、空間の処理とか…

でも、小学校6年生でこれだけ描けていれば十分です。
あんまりうるさく言い過ぎるのもどうかと思いますので、これぐらいで完成としました。
このバランスって結構難しいんですよね…。

美術とは、最終的には1人で向き合わなければ自分で気付いた方が良い場合も沢山ありますので。。

僕は教育のプロでは無くて、ただの絵描きなのでいつも試行錯誤しながら教えています。

 

まとめ

皆様はどのミッキーがお気に入りでしたか?
子供達が描いたそれぞれのミッキーに違った魅力があり、迷っちゃいますね。

僕は…内緒です。

今回は初めてのグリザイユでしたが、子供達の反応が思っていた以上に良かったので、しばらく続けていきたいと考えております。

 

小学生のうちからグリザイユを行う絵画教室なんてうちくらいなものだろうな…。


最後までご覧いただきまして、有り難うございました。



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2019年03月05日