第2回 黒猫のデッサン

本日は共同制作の第2回目でした。

生徒様全員で描いたデッサンを繋げてアニメーションを作ります。
そのためのデッサンを引き続き描いていきます。

★詳しくは黒猫のデッサンをご覧下さい。

正確なデッサンには沢山観察する事が大切

上手に絵を描く為には、沢山観察しなければいけません。
「面はどこから変わっているか」「質感はどうか」「重いものか、軽いものか」等々、デッサンする上でヒントとなる情報は1つでも多い方が、正確に捉えられ描きやすくなります。

これらの情報が無いまま描いていても、正確なデッサンには近づけません。

上手い絵描き程、良く観察します。

描いている時間よりも観察している時間の方が長くなるぐらいの意識で臨みましょう。

これらはいつも子供達に言っている事ですが、今回改めてもう一度子供達にきちんと話しました。
低学年の生徒様には大変難しい事ですが、遊びを交えて楽しく話すとちゃんと聞いてくれます。
少しずつ身についてくれたら良いと思っています。

では早速観察してみましょう。

黒猫のモチーフ

全体を見るとこんな感じです。
全身毛で覆われていて、ふさふさしています。

面の変わり目にも毛が。
子供達にはこの表現が難しく、苦戦しそうです。

黒猫のモチーフ

鼻から口にかけて出っ張っている部分がありますね、ここは明るく描かないといけません。

ん?
良く見るとこの部分だけ毛の質感が違います。
このように、観察をして色々と気がつくことが大事です。

黒猫のモチーフ

触って確認するのも良いですね。

黒猫のデッサン

それから、手で持ってみましょう。
とても軽いです。

良く見ることでこれだけ沢山の情報を得られました。
では実際に描いてみましょう。

 

面を考えながら質感を表現しよう

これが前回のデッサンです。
まだまだ毛が足りないし、毛の質感も硬いですよね。

もう一度黒猫のぬいぐるみを見てみましょう。
少しでもモチーフに近づく為に頑張って観察です。

もう形はある程度とれているので、今回は毛に重点をおいて描いていきます。

ポイントは、面によって毛の明るさが違うことです。
上の面や厚さは、明るい色の毛を描かないといけません。

面を考えながら毛を描く…。

子供達にはまだまだ難しい作業ですが、やることに意味があります。
出来なくても大丈夫です。
やってみることが大切なので、まずは頑張って描いてみましょう。

 

実際に描いてみよう

毛の描き方は色々ありますが、今回は練りゴムや消しゴムを使った方法で行いました。

ポイントは「毛を描くのではなく、毛の周りを描く」です。

分かりにくいですね。
こちらの画像をご覧下さい。

※黒猫の黒目が描かれていないので怖いですが、理由があります、ご容赦下さい。

毛を描いている場面

毛を描く方法はいくつもありますが、今回は子供達でも楽しく楽に出来そうな方法で行います。

持っているのはペン型の消しゴムです。

これを使い細い線で消します。

毛を描いている場面

まず黒猫の毛を消しゴムで細く描きます(消します)。
すると、このように白くなりますね。
しかし、これだとまだ違和感がありますね。

 

とりあえず、違和感は気にせずにどんどん線をひきます。

毛を描いている場面

毛の周りを鉛筆でぼかして馴染ませます。
難しいのですが、毛を描くのではなく、毛の周りを描いて馴染ませていきます。

基本これの繰り返しです。
先程書いたように、面を考えながら毛をひたすら描きましょう。

それから、たまに離れて自分の絵を見て下さい。
近くで見ているとわかりません。
離れて見て確認することで、わかることが沢山あります。

 

こんな感じです

今回、沢山見る事の大切さをいつも以上に強調して教えましたが、まだまだ観察が足りません。

子供達が全員本当に理解するまで、この先も毎回のようにしつこく言っていくつもりです。

生徒のデッサン

今回子供達が頑張って描いてくれたデッサンはこんな感じです。


今回の教室は細かい同じ作業の繰り返しだったため、子供達は辛かったかと思いますが皆で楽しく喋りながら最後まで頑張れました。
皆本当に頑張ってくれて、良く描けていると思います。


しかし、これで終わりではありません。

共同制作の為、皆の絵と合うように調整する作業が残っています。
ひげも描いていきましょう。
仕上げ目前ですが、まだまだ大変そうです。
あと一息頑張りましょう。

寒くなり、風邪が流行ってきております。
次回はクリスマス会もありますので、皆、体調に気をつけて元気に来てほしいと思います。

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2018年12月16日