あたたかな部屋

あたたかな部屋DM

大森駅から徒歩5分にあるカフェ併設のギャラリー「葡萄屋」にて、石澤晶子先生、仙北谷和子先生による二人展「あたたかな部屋」が開催されております。

石澤先生は現代童画会で委員をされている僕の大先輩です。
先日、現代童画会でお会いした際に、展覧会のご案内をいただき、先日行ってまいりました。

 

ノスタルジック

葡萄屋の外観

西口から降りると賑わいのある商店街が続き、大森駅で降りるのは初めてでしたが、どこか懐かしい雰囲気です。


地元の横須賀にも似ている所があり、とてもノスタルジックな景色です。
商店街をそのまま進むと「葡萄屋」がみえてきます。

なんの動物でしょうか。

カエルのような…犬のような…ラクダにも見えます。
この大きな石像が目印です。

重厚感のある扉を開けて中に入ると、1階が喫茶店になっております。
今回は展覧会を観に来たので、展覧会が行われている2階へ進みます。

 

あたたかな部屋

今回は、石澤晶子先生と仙北谷和子先生の二人展なので、会場が2つが分かれておりました。

まずは先生にご挨拶をして、作品を鑑賞させていただきました。

絵画作品

 

絵画作品

入り口を入るとまず、同じ構図でモノクロとカラーで描かれた作品が並んでおります。
どちらも卓越した技術で描かれており、素晴らしいものです。
また、モノクロとカラーの作品がそれぞれに引き立てあっていて素敵です。

このように同じ構図で観られる機会は少ないので新鮮であり、勉強になりますね。

絵画作品

次は100号ぐらいだと思うのですが、とても大きな作品です。

聞いた所によると、この作品は今から10年程前に描かれた作品とおっしゃっておりました。
現代童画会に出品して「東京都知事賞」を受賞した作品でもあります。
10年前だと、僕はまだ現代童画会に出品する前なので、初めて観させていただきました。

まず、大きさに圧倒されます。

絵画作品

そして、細かいディティールまで描かれている赤いドレスが目を引きます。
このドレスの模様は全て想像で描かれたそうですよ。
凄いですね。

猫の目線の先には鳥かごから逃げた青い鳥が自由に羽ばたいております。
猫が夢中で2本足で立って、女の子と手を繋いでおります。

猫の手を優しく掴む姿は、石澤先生の優しいお人柄が出ているように思います。

この作品を先生が描いた当時は、とても大変な時期だったそうで、今思うと鳥かごから飛び出したい心境が絵に反映したんではないかとおっしゃっておりました。

大変な時期にこんなに大型の作品を描かれるのは並大抵の事ではありません。
ましてや、賞を取る程の作品です。
石澤先生の偉大さを改めて感じました。

絵画作品絵画作品

こちらの、作品は実際に飼われているロシアンブルーの猫ちゃんです。

 

とても可愛いです。

猫は目が難しいですよね。

でも、石澤先生の描く猫は目がいきいきとしています。

目を描きたいから描いているのかもしれないとおっしゃっていた程で、目にこだわりがあり、とても大事にされています。

だから、石澤先生が描く猫ちゃんはとても魅力的な猫ちゃん達なんだと思います。

絵画作品絵画作品

先生は猫がお好きで、今回の展覧会も全ての作品に猫が描かれております。

作品の背景や小物まで全て猫モチーフで統一されて、猫の世界に迷い混んだような錯覚するような不思議な感覚でした。

 

是非、背景や小物の細かい部分まで観ていただきたいと思います。

絵画作品とポストカードコースター

ポストカードと焼き物のコースターも販売しております。
可愛いので、是非お越しの際はチェックしてくださいね。

猫好きにはとても癒される、幸せな空間でした。

仙北谷先生の銅版画

お隣のスペースでは仙北谷先生の銅版画の作品が展示されております。

今回、初めてお会いしましたがとても穏やかな雰囲気の素敵な方でした。

絵画作品絵画作品

くらげは僕もモチーフとして良く描きますが、銅版画で描かれたくらげも素敵ですね。縦長の作品というのもお洒落です。


ほかにもペンギンや犬、ウサギなど可愛い作品もありました。

銅版画に興味がある方は、勉強になるので是非ご高覧下さい。

風情ある鎌倉にいるかのような素敵なギャラリーで、お2人の作品にとても合っていました。
ゆっくりと落ち着いて鑑賞が出来、先生方の素敵な作品に癒された、とても良い時間でした。

今月11日まで開催しておりますので、是非ご高覧下さい。


★会期/2018.11.1(木)~11(日) ※6(火)休廊
★住所/〒143ー0023 東京都大田区山王3ー29ー3
★TEL/03ー6429ー7331

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2018年11月04日