作品制作

黒猫

こんにちは黒猫の美術教室です。


現在黒猫の美術教室では、来年の展覧会に向けて作品制作を行っております。


まだまだスタートを切ったばかりですが、その様子などを少しでもお伝え出来たらと思います。

 

好きなものを描こう

まず、それぞれの子供達に描きたいものを考えてもらいました。


好きなものが良いです。


長期間の制作が予想されるため、好きなものでないと途中で投げ出してしまいます。

そうならないように、モチーフや題材を決めるのは慎重に行う必要がありますね。

 

 

しかし、難しいのは、単純にただ好きなものだと、絵としてはあまり良くないものもあります。

その辺は僕がアドバイスをしながら進めております。

 

ゴール

ゴールをどこに設定するのかにもよりますが、黒猫の美術教室は僕が教えていますので、ゴールの位置はかなり先になります。


現在の子供達の画力を考えると本気で取り組んでぎりぎり届くか届かないか…。

ゴールはそのくらい先かなと踏んでいます。


ただ、今書いたように子供達自身が本気で取り組んでの話です。


僕だけ一生懸命になっても意味がありませんので。


来年の展覧会は、ただの発表会ではありません。
かなり特殊で、ガチの展覧会です。
一生に一度経験できるかどうかのものです。


なので、本気で向き合った子の絵を展示します。

 

本気で向き合う

鏡

美術とは、自身と向き合う作業です。


良い絵とは、本気で自身の絵と向き合ったかどうかがひとつの要素です。

手練れがみれば、そういった部分は絵を見ただけですぐに分かってしまいます。


本気で向き合ってない絵なんかは見るに耐えません。
見ればすぐに分かるので、僕でしたらスルーします。



ここで大切なのは、上手い下手とは関係ないという部分です。




上手い方が勿論良い訳ですが、上手くても本気で描いてない絵は、見る気がしないものです。



重要なのは子供達を本気にさせる事ですよね。
自分の事だったら簡単なのですが、それぞれ子供達の感情の部分ですのでなかなか難しいです。


保護者様のサポートも必須ですし、その上では僕との関係性なんかも大切になってくるでしょう。


コロナ騒動を通じて、課題等に関する保護者様とのやり取りが出来た部分も多くありました。

今後とも、協力して進めていけたらと考えております。

 

モチーフ

モチーフ問題です。

結論から書くと、その場に用意出来るものが良いです。

 

写真

写真を見て描く。


これもありますが、正直に言うとあまり良くはないです。

理由は、情報量の違いです。


写真と、実際のモチーフ。
どちらが情報量があるでしょうか。


何百倍も実際その場にあるモチーフの方が情報量があります。


情報量があるという事は、それだけ絵に描ける情報量が増えます。

女の子

量感、質感、重さ、匂い。
全てを感じながら描く事ができる訳です。



しかし、そうも言ってられないモチーフもありますよね。


果物

例えば果物、花、動物など。



これらは見て描くのがなかなか難しいですね。


果物や、花は時間の経過で駄目になってしまいますし、動物に関しましては連れくる訳にはいきません。


なので、これらモチーフを選んだ子はそのモチーフを教室以外で研究、観察する必要があります。


その本質を自身で理解しなければいけません。
このへんは僕ではなく本人がやらなければいけません。

本人が感じ取る情報が必要になってくるからです。
保護者の方々のご協力もお願いできればと思います。

 

できることを

前述しましたが、それぞれにモチーフとしっかり向き合いましょう。

その上で僕がサポート、アドバイスをします。



少しずつでも前に進めます。

ほとんどの子は数点のモチーフがありますので、ひとつずつモチーフをデッサンでクリアしてもらいます。

 

石

この段階では、一つずつ積み上げてもらいます。
すぐに作品制作には入りません。積み上げた状態で作品制作に入ってもらいます。
おそらくここが一番辛い段階ですね。


 

デッサン

同じモチーフを繰り返しデッサン。
これは本当に辛い事です。


でもね、鑑賞者に本気で見てもらいたいなら、制作過程の辛さは仕方のないものなのです。

 

 

ゴールは作品完成です。


何人たどり着けますかね。
ゴールにたどり着いた君は、今まで見ていた景色とはまったく違う景色が見えているはずです。

全てのもの、物質に意味を感じとれるはずです。

苦悩を乗り越えゴールに辿り着いたら、見違える程に上達もしているでしょう。

 

 

 

作品完成後は皆で打ち上げですね。


僕は皆でやりたいです。
誰も途中で諦めず、皆でやりたいです。

 

宿題

先日の教室で、それぞれの子供達に今必要なものを課題で出しました。

どれぐらいの子供がやってきてくれるかな。


毎日描くことが大切です。
少しでも、毎日描いて下さい。


辛い事もあると思います。
色々やらなきゃいけない事もあると思います。


でも、それでも良い絵を描きたかったら、毎日描いて下さい。

わからない事があったら連絡して下さい。
頑張っている子には僕も本気で頑張ります。



機会があれば書きたいと思っていたのですが、


コロナの時に、招き猫を描いた子の頑張りがヤバかったです。
かなり頻繁に送ってきてくれて、何枚も何枚も描いていました。

 

この間、教室で別の招き猫を描いていたのですが、ものすごい上達していました。

課題の時の頑張りが確実に表れてきています。
こういうのは本当に嬉しいです。



仮面ライダーを描いた子もとてもストイックに頑張っていました。

あと、スターウォーズのフィギュアを描いた子も頑張ってたな。
その子も一段階成長していました。

ご自宅での課題の際は、保護者様のサポートも大きかったのではないかと思います。

本当にありがとうございます。
お家で描くのは大変だと思いますが、今後も僕が出来る事はなんでもしますので、子供達の為に協力していきたいと思います。




黒猫の美術教室 トップページへ戻る

2020年07月02日