特別講習

黒猫

こんにちは、アットホーム型本格美術教室でお馴染みの黒猫の美術教室です。



さて、今回は15日に行った特別講習の様子のご報告です。



結論から言ってしまいますと、皆本当に良く頑張りました。

 

幅広い年齢層

今回は沢山ご応募をいただいた中から、先着順に受講者を決めさせていただきました。



コロナで世間が騒がれている中、参加のお申し込みをいただいた方々には頭が下がります。

今回、定員外となってしまった方々には大変申し訳ありませんでした。

今後も特別講習を行う予定でおりますのでよろしくお願いいたします。


参加された方々、長時間お疲れさまでした。

 

睡眠

参加してくれる皆様の気持ちに応えなければいけませんから、前日は夜9時就寝、翌朝7時起床という、小学校低学年のような規則正しい生活に改善し、万全な状態で指導させていただきましたよ。



今回の参加者は小学校一年生から中学校二年生です。




とても幅広い年齢層です。




なので、いくつかルールを設けました。

以下の通りです。




①六時間で必ず完成させる




②協力して取り組む




③全員クリアして初めて(全員に)ひよこシール贈呈




まず①の【六時間で完成させる】ですが、今回は六時間で一枚必ず完成させるように言いました。


途中で終わりは駄目です。

これは、どんな絵でも言える事ですが、毎回毎回今の自分の限界まで描いた方が良いです。


途中で終わってしまうと、次やる時もそこまでしか出来ません。


毎回限界まで描く事により、限界の幅が少しずつ伸びます。

それで成長していくものです。


美術も技術の分野ですからね。



でも、意外とプロの画家でもこれが出来ない人多いです。





さて続いては②の【協力して取り組む事】ですが、これは子供達の結束力が増すことと、教える方もアドバイスする事により、自分自身の勉強になるという非常に有効な取り組みです。



この辺は教室の雰囲気も良くなりますし、雰囲気が良ければ、さらにやる気にもつながるでしょう。


まぁ黒猫の高学年や中学生達は皆良い子で面倒見も良いので、僕が言わずとも自然と年上は年下をサポートしてくれます。




今回も低学年の子に中学生が優しく話しかけたり、アドバイスをしている場面がちらほら見れましたよ。


昔は教わっていたのに、今は年下にアドバイスする。

こういった成長した姿を見るのは嬉しいものです。



あと、僕(大人)が教えるよりも子供同士の方が、緊張なく頭に入る事もあるかと思います。


黒猫は有難いことに生徒様の定着率が良いので、今のメンバーと長い付き合いになるのでしょう。これからも皆で仲良く切磋琢磨して下さいね。




最後に③の【全員クリアで初めて全員にひよこシール贈呈】です。


これは単純にご褒美があった方が皆頑張ってくれるからです。

 

モチーフ

モチーフ

 

今回は布の復習を行った後、「布+りんご」の組み合わせを描いてもらいます。難しいモチーフです。


前回、通常の教室で布を描いてもらいましたが、表現が難しかったり、時間が足りなかったりと、なかなか満足がいかなかった部分もありますので、今回は改めてその復習を行い、布をマスターしてもらおうと思います。




布は静物デッサンでは登場回数トップ3に入るぐらい重要なものです。



基本をマスターしてもらえれば、あとは応用だけですので、描くのが非常に楽になります。

描く方も、教える方もです。



今回はさらに欲張って布+α。

りんごも合わせて描いてもらいます。


りんごもデッサンの基本中の基本です。

りんごが描ければなんでも描けるなんて言う人もいるぐらい、大切な要素がつまっています。



さて、モチーフが増えればモチーフ同士の関係性が生まれますので、当然難しくなりますね。



しかも今回のペアは布ですからね。



柔らかい布と、自然物のりんご。



質感の違う両者を同じ画面の中に上手く入れるのはなかなか難しいものです。


さあ、頑張ってみましょう!



また、こちらのモチーフとは異なり石膏像を描いた生徒様もいます。人物の顔が苦手で練習したいということで、今回石膏像に挑戦することとなりました。


回数をこなさないと描けないモチーフですが、とても頑張って描いておりました。

石膏像に関しては六時間での完成は難しいため、時間一杯描けるところまで頑張ってもらうことといたしました。


石膏像は諦めずに何度も描く必要があります。

苦労している様子でしたが最初にしては意外と描けたかな?という印象です。


驚いたのは、この生徒様が休憩を殆ど取らずに黙々と描いていたことです。

取り組む姿勢がとても素晴らしかったです。

長時間、良く頑張りました。

 

様子

ずっと指導して回っていたため、なかなか写真が撮れず少ないのですが、いくつかご紹介します。

 

様子様子

 

 

低学年の生徒様は布のおさらいをしてもらいました。

様子様子

 

助手さんが手伝ってくれました。


助手は僕の一番最初の弟子でもありまして、全て叩き込んでありますので安心して任せられます。

 

作品

最後に出来上がった作品をご紹介いたします。

 

 

布とリンゴのデッサン

小学校一年生の作品です。


ものすごい頑張りました。

小学校一年生でこれを描ける子は日本中探しても数える程しかいないでしょう。





まず、六時間描き抜く根性がすごいですね。





本当に絵を描くのが好きなんでしょう。

正しく学べるよう大切に育てなければ。

 

 

布とリンゴのデッサン

中学校一年生の作品です。

全体的に上手に描けています。


中学校一年生ならこれぐらいで十分以上ですが、これより先を描くならひとつひとつを丁寧にこなせば、さらに完成度が上がるでしょう。

 

 

布とリンゴのデッサン

中学校二年生です。


綺麗なデッサンですね。


布の柔らかさが表現出来ていて、りんごとの関係性も良いです。

特に手前の布表現が秀逸です。

 

 

布とリンゴのデッサン

中学校二年生の作品です。


今回こちらのモチーフ挑戦唯一の男子です。



本人いわく、デッサンが苦手ということで、克服したいということでした。



なので、僕的には今回で克服してもらえるように頑張りましたが、どうでしょうか。



今回は時間に余裕があったので、かなり色々教えられたと思います。


このデッサンの完成度も申し分ないですし、あとはこの成功体験を積んでいくことだと思いますよ。

 

まとめ

さて、今回は全員クリアということで、ひよこシールを二枚ずつ差し上げます。

もちろん、石膏像を描いた生徒様もクリアです。

おめでとうございます。皆本当に良く頑張りました。



ひよこシール、あげるのを忘れてしまったので次回お渡しします。

もし忘れていたら言って下さい。



六時間あると余裕もって出来ますね。


僕的には、今回教えたかった事は全部教えられたように思います。



今回雰囲気もかなりいい感じだったので、またこのような形で特別講習が出来たらと思います。


その場合、どうやって募集しますかね。

今回みたいに21時~募集だと、21時ぴったりに沢山のメールが届くので僕のスマホが爆発するかもしれません。


次回は抽選とかにしますか?

それとも、また先着順にしますか?



皆様どうでしょうか。




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2020年03月17日