グレーズとスフマート

黒猫

こんにちは黒猫の美術教室です。

教室では現在 水彩画を描いております。
終わった子もいれば、そうでない子もいます。

実は、今回の目的は「水彩画を綺麗に描く」事ではありません。
古典技法のトレーニングです。

では、一緒にみていきましょう。

 

グレーズとスフマートを練習

じゃがいも

今回のモチーフはじゃがいもですが、モチーフは正直なんでも良かったです。

重要なのは、スフマートやグレーズをやりやすいモチーフかどうかです。

ある程度「面」がでこぼこしていた方がスフマート、グレーズの練習になるかなと思い、じゃがいもに決めました。

 


ぐれーず?

 


すふまーと?

 

と、いう方の為に軽くご紹介いたします。

まずは、グレーズからご紹介です。

☆グレーズ

グレーズは、透明な層を薄く塗る行為を指します。
透明な色の層を薄く重ねる事により深みを増します。

☆スフマート

スフマートはそのグレーズを使い、色と色の微妙なトーンを極限までぼかす技法です。

レオナルド・ダ・ヴィンチや16世紀の画家が始めた技法とされています。
スフマートはイタリア語で「煙」を意味します。
煙のようにぼかします。

因みにずいぶん前に、グレーズもスフマートも黒猫の図書館で、詳しく書いたので詳しく知りたい方は↓で見て下さい。

絵画技法を解説 - 古典から現代まで

黒猫の子供達、勉強してくれたら嬉しいです。全て君達の為に書いてます。


さて、両者とも美大レベルの内容ですが、黒猫の美術教室ではやります。

理由は僕が「そういった古典技法が得意だから」です。

絵描きには、色に強いタイプ、感性が強いタイプ、技術に強いタイプ等々、様々なタイプがいます。

その中でも僕は間違いなく技術に強いタイプです。
手先を使う技術が得意です。

そんな僕の教室な訳ですから、当然子供達にはこういった美術の古典技法を伝授しています。

ただこれらはかなり難しいです。

特にスフマートは、かなりの技術が要求されます。
鉛筆でのぼかしやグラデーションは練習すれば割りと小学生でも出来ますが、スフマートはかなり難しいです。

因みに僕は、自分で納得できるスフマートに行き着いたのは20代後半でした。


教室では「失敗していいから、とりあえず自分でやってみて」と言ってやってもらいます。



失敗します。




また教えます。




さらに、失敗します。




そして、また教えます。





これのループです。




どんどん失敗して、覚えてほしいので、本当にどんどん失敗して下さい。



描けないから描かないだと、僕は何もしてあげられないので。
そこは本当にお願いします。



イケメン化先生

まぁ実際、紙を破かない限り、僕がリセット出来ますから。


何度失敗しても、怒る事はありません。
むしろ僕は成長するチャンスだと思っていますから、恐れず描きましょう。



但し注意があります。



一生懸命やりましょう。



「一生懸命やった上での失敗はいいよ」という話です。


皆はお父さんお母さんに教室に通わせてもらっています。
それをちゃんと考えて、一生懸命やりましょう。


一生懸命に、これがポイントです。


個人差はありますが、一生懸命にさえやってくれたら、必ず描けるようにすると約束します。

必ずです。

 

将来

卒業

さて、僕の中での目標は、黒猫の弟子達には中学校卒業までにこれらの技法をマスターさせたいと思っています。

そうすれば、あくまでも美術に関してはですが、もうどこに行っても恐いものは無いですし、将来もし美大に入るような事があったら無双できます。

新しい時代を作って下さい。




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2020年02月15日