新しい時代と生きてる

黒猫

こんにちは黒猫の美術教室です。

今回は真面目な話をしようかなぁと思います。

あ、勿論いつも真面目ですよ。

さらに真面目という事です。

しかし、僕が書くブログや黒猫の図書館の記事などが世間的にかなり読まれるようになってしまった為に、昔に比べて色々な部分に気を使いながら書かざるを得なくなってしまいました…。

しかし、間違った事や事実を隠して書くのはそれこそ精神衛生上良くありませんので、少なくとも正しい事を書きます。

 

美術の基礎

美術

今回のテーマは「何を描くか」ですが、これをご説明するには、教室でやっている事をまずお話する必要があります。

黒猫の教室では「美術の基礎」を指導しています。

サッカーで例えるなら、シュートの練習ではなく、基礎体力や体を作る部分になります。
正しく体を使えなければ、シュートまでいけませんよね。

つまり、美術でいうと【基礎】がなければ、【自分の絵】も描けないという事です。

良くあるケースとして、描きたいものがあるけど、どう描いていいかわからない問題が発生します。
こういった美術表現迷子にならない為に、それらを表現出来るように、黒猫の美術教室では基礎を教えています。

もっというと、僕が教えているのは【古典美術】の技法や知識。
年代でいうと15世紀~17世紀に確立された技術が多いです。

乱暴な言い方を恐れず書くなら、それ以降の美術史はそれらを崩してきた側面もあります。

これらを考えると、何故今この【古典美術】を扱える画家がいなくなってしまったのかは、想像に難しくないですよね。

さて、では次の章では【基礎画力】がない状態で言われる「好きなものを描いていいんだよ」問題について書いていきます。

よし、怒られるの嫌だから先に誤っておこう。

ごめんなさい。

これで大丈夫だ。

 

好きなものを描いていいんだよ問題

sorry

 

さて、先に誤ったので、何を書いても大丈夫でしょう。

非常にデリケートであり、踏み込むのに二の足を踏む「好きなものを描いていいんだよ問題」について書いていきます。

まず、前提としてですね、「好きなものを描いていいんだよ」というのは、僕も大賛成です。

好きなものを描きましょう。


ただし、基礎画力を鍛えながらやるべきです。


何故なら、その好きなものを表現する知識も技術もない中で、好きなものを描いても落書きになってしまうからです。


今の美術教育はこれが全く無視されています。


落書きを子供らしい絵と位置づけるなら、もう僕がいう事は何もなくなるわけですが。


僕は、小学生の図工の教科書を作った画家と知り合いですが、お話をしているとかなり根深いものがありますね。

もう、どうしようもできない部分まできている気がします。


僕に教科書を変えることは到底できないですが、教室で美術の基礎を教えたり、ブログやツイッターで発信するなど地道にやっていきます。

 

将来

美術

さて、僕は優秀な弟子を鍛えているわけですが、【将来何を描くか】についてはお任せいたします。

よく、自身の絵を押し付ける先生がいますね。

お弟子さん皆が、おんなじ絵を描いているみたいな。
あれはつまらないですね。

自身の絵は自身で突き詰めるべきです、自身の描きたいものを見つめて下さい。

僕の絵とは違ったものであるはずです。

それを表現するのに「黒猫の美術教室」で学んだ知識、技術を使って下さい。

それが出来るようになったら、寂しいですが、卒業です。
そこから先は、自身でやらなければいけません。

その時に迷子にならないように、今は基礎画力を鍛えましょう。

 

まとめ

今は基礎を学びながら、自身の描きたいものも描いてみましょう。

また、好きなものを沢山見たり、聞いたり、体験したり、読んだりして下さい。

それが、将来の自身の絵に繋がります。

将来はなんでもいいんです。漫画家でもいいし、イラストレーターでもいいし、アニメーターでも良いと思います。


子供達には沢山の選択肢を持ってもらいたいです。


好きなものを描いていいんだよ。




あ、勉強も頑張って下さいね。



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2020年01月24日