環境ポスターで受賞
こんにちは、黒猫の美術教室です。
今回も、夏休みのポスター受賞のお知らせになります。
受賞したのは「環境ポスター」です。
黒猫の美術教室から、「環境ポスター」に出品するのは、多分初めてだったのではないかと思います。
受賞したのは、小学校五年生の子です。
黒猫の美術教室の生徒様には珍しく、「絵を描くのが嫌い」と言って苦手克服のために入ってきた子です。
「絵を描くのが嫌い」だと、当然上手くはならないので、まず苦手意識を取り除く作業だと考えています。
描けるものを増やして、成功体験を積めば「絵を描くのが好き」と言ってくれる日が来るかも…と期待しています。
上手になるのは、それからです。
この子は剣道をやっていて、とても優秀な成績を残しています。
体育会系で鍛えられたからか、精神的に強く、諦めない心を持っています。
これは何をするにもそうだと思いますが、「美術」でも上達するひとつの要素です。
これがあるだけでも、この子はかなり強いです。
実際にやる前から「描けない」と諦める子は、正直かなり厳しいです。
何が厳しいかというと「描けない」と思っている子は「描かない」ので、上達もしないのです。
これは、僕がどんなに頑張ってもです。
厳しいようですが描けなくても描きましょう。上達の一番の近道です。
…。
あれ?
そうでした、受賞のお知らせです。
作品はこちらになります。
下は重厚なタッチで、上は水彩画風に、真ん中にはそれを区切るように標語が入っています。
お洒落な構図ですね。
今回この子はすごく頑張りました。
レンガのクロッキーを何度も行ない、立方体の形と向き合うところから始めました。
絵を描くのが苦手な子が三ヶ月間一枚の作品と向き合ったのですから、それだけでとても立派です。
皆様どうですか?
苦手なものと三ヶ月向き合えますか?
例えば僕で言うと、三ヶ月陸上をしなさいと言われているような感じですかね。
はっきりいいます。
無理です。
完全に無理です。
先程、書いた通りこの子は体育会系で鍛えられた、強い精神で三ヶ月間作品と向き合いやり抜きました。
僕が無茶振りをしても、出来る出来ないに関わらずとりあえずやってくれるのでとても教えやすいです。
もしかしたら出来てないかな…と思う子は見習ってみましょう。
今回は、作品の中で使う資料等、ご自宅で写真を撮ってきていただいたり、ご両親にも多大なご協力をいただきました。
また、差し入れを頂いてしまったり、皆の頑張る力にもなりました。
色々とありがとうございました。
今回は、本当におめでとうございました!
この作品には、遊び心が加わっています。
実は、ひまわり畑にライオンの顔のひまわりが1つだけあります。
これは、生徒様が仕上げの段階で思い付き、描き加えたものです。
こういった柔軟性も良いですよね。
是非、作品を直に観て探していただけたらと思います。
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