デッサンの途中経過

黒猫

こんにちは、黒猫の美術教室です。

皆様、台風は大丈夫でしたでしょうか。
横須賀では停電や浸水等もあったようです。



子供達に聞いた所、そこまで大きな被害には至らなかったようですので安心いたしました。

教室は台風の影響により、午前中のクラスのみ休講となりました。
ぎりぎりまで様子をみましたが、交通機関の状況などを考慮してやむを得ずの決断です。
ご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。

 

りんごとバナナのデッサン

先月は、りんごのデッサンを行いましたが今月はモチーフを増やし、りんごとバナナのデッサンを行っております。

現時点では、もう一度やろうかな…と考えていますが、ここまでのデッサンをご紹介いたします。

 

小学校二年生のりんごとバナナのデッサン

若干小学校二年生の生徒様ですが、とても頑張っています。
まだ小さいので、高学年の生徒様のように描ける訳はないですが、いつも頑張って描いてくれています。

【頑張る】が重要であり、【描ける、描けない】はあまり僕の中では重要ではありません。
そうやって毎回描いているうちに描けるようになります。

結局、裏切らないのは描いた枚数です。
この生徒様のように、小さくても頑張る子は伸びます。

 


 

小学校三年生のりんごとバナナのデッサン

小学校三年生の生徒様のりんごのデッサンです。

「バナナは食べるのも描くのも嫌い。」と言っていました。

詳しく聞くと、丸いものが得意という事です。
今回で言うと、りんごですね。

確かに描いている所をみると、りんごは苦手意識を持たずに、すらすら描いていました。

逆に細長いバナナは、嫌いという事で苦手意識があるようです。


話は変わりまして、黒猫ではチームで取り組む事があります。

チームの画力は均等になるように…
一人リーダーになる子を置く…
性格を考慮してチームメイトを決める…

などなど、幾つかの基準を意識して僕が決めています。


この子のチームメイトは、しっかり者のお姉さんと、明るいお姉さんです。

どちらもこの子をサポートして教えてくれています。
今回も苦手意識のあるバナナについて色々教えてくれていました。

前にお話した事があったかもしれませんが、黒猫では頑張ったチームには「黒猫チャンス」というゲームに参加する権利が与えられます。

その「黒猫チャンス」の権利を満たす条件は

・頑張る事

・チームワーク

と説明しています。
これが結構良い効果に繋がってくれて、皆で協力する姿が多く見られます。

教える子も教わる子も双方に画力向上のメリットがあるので、とても良い感じです。

このまま上手くいくといいな…


「黒猫チャンス」皆が飽きないように、また違うゲームを考えます。


小学校五年生のりんごとバナナのデッサン

小学校三年生のデッサンです。

 

このバナナの角度は描くのが難しいですよね。

 

たまたま座った位置でこの角度を描く事になりましたが、最後まで頑張りました。
諦めずに何度も挑戦する姿には感心します。

 

何度も何度も描き直して頑張っていました。これが出来る子は伸びます。
お父様、お母様、おばあ様、おじい様、是非褒めてあげて下さい。


 

小学校四年生のりんごとバナナのデッサン

小学校四年生のデッサンです。

 

ダイナミックなタッチで頑張って描いています。

最近【面】の認識が少し出来てきたのかな…と感じてます。

 

教室に入りまずこれが第一の難関でして皆通ってきています。

学校でも教えてくれたら皆もう少しすんなり覚えられるのにな…。

 

頑張ります。


 

小学校五年生のりんごとバナナのデッサン

小学校五年生のデッサンです。
この子はチームのリーダーです。

因みに上でご紹介した生徒様とは違うチームです。

この子のデッサン、最近とても良いです。
性格がとても真面目な子なので、絵にもそれが表れていますよね。

面倒見も良く、新しい生徒様や小さい子の面倒まで見てくれます。

いつも助かります、ありがとう。


 

小学校五年生のりんごとバナナのデッサン

小学校五年生の生徒様のりんごとバナナのデッサンです。

こちらの生徒様も真面目な子です。
休憩後も一番先に席に戻り、絵を描く真面目さには頭が下がります。
デッサンも性格通り、丁寧で綺麗なデッサンです。

小学校五年生のりんごとバナナのデッサン

こちらは2枚目です。

 

上手になっています。

 

トーンの幅を今回指導させていただいたので、メリハリがつきましたね。
また、バナナの角度が難しいですが、かなり上手に描けています。

良い眼をしていますね。

 

これからも沢山描いてクオリティをあげていきましょう。

この先も頑張って一生懸命取り組めばその分自身の絵に返ってきます。
期待しています。


 

小学校五年生のりんごとバナナのデッサン

小学校五年生の生徒様です。

性格はとても明るく、最近は黒猫のムードメーカーのようでもあります。


この子も、かなり上手くなりました。
特に五年生に進学したあたりから、画力も進化しています。

あと描くのが早いです。
大体一番早く描き終わります。

今はこのままで良いと思いますが、もう少ししたら、繊細なデッサンも教えてみようかな…と思っています。

個性を無くさないよう慎重に。


 

小学校五年生のりんごとバナナのデッサン

小学校五年生のりんごとバナナのデッサンです。

りんごとバナナも良いですが、机のグラデーションも良いですね。
奥を暗くする事により、空間に距離を与えています。

特に画面手前の机の部分が僕は好きです。

小学校五年生のりんごとバナナのデッサン

こちらも同じ生徒様のデッサンです。

左にある机の境界がおしゃれです。
僕は言ってないと思うので、これはセンスですね。
大事にしてください、鋭いセンスは武器になります。

 

また、一枚目と比べて全体的に繊細になっており、バナナの面を意識しているのがわかります。

良い感じです。

 

あと、サイン可愛いです。


 

小学校六年生のりんごとバナナのデッサン

小学校六年生のデッサンです。

こちらの生徒様もとても真面目な生徒様で黙々と描いてくれています。
チームワークも良く頑張っています。

細かい描き込みも見られ「目の前にあるりんごとバナナを正確に描こう」という姿勢が表れています。

りんごの描き込みは特に素晴らしいです。
良く観察しています。
話も良く聞いてくれるので、成長も早いです。

これからはトーンの幅をもっと増やしていきましょう。
もっと良くなります。


 

小学校六年生のりんごとバナナのデッサン

小学校六年生のデッサンです。

チームのリーダーで黒猫のしっかり者です。
とても丁寧なデッサンで、りんごとバナナの固有色を意識して描き分けています。
これが出来ている子、出来ていない子によって、今回の完成度が変わってきます。

私できてないかな…と思った子は次回意識してやってみましょう。


 

中学校一年生のりんごとバナナのデッサン

中学校一年生のデッサンです。

こちらも大分描き込んでいます。
りんごは良いですね。
先程の小学校六年生と同じようにかなり観察しています。

バナナに関しては、上手ですが、上手なんですが、一応アドバイスも。

これからする事としては、【質感表現】です。
特にバナナが分かりやすいですが、硬いので【柔らかさ】を意識して描いて見ましょう。
自然のものですし、この辺の描き分けが出来るようにするのが次の段階です。

この子、中学校一年生ですが、先生から学校で一番上手だと言われたそうです。

嬉しいですね。

でも、教えた技はとても切れ味の鋭いものです(中学生にしては上手すぎる)。慎重に扱いながら、ゆっくり、じっくり自分のものにしていってもらいたいです。

今後の成長も期待してます。


 

中学校一年生のりんごとバナナのデッサン

中学校一年生のデッサンです。

全体としては良いと思います。

ただ、僕が見たときはりんごとバナナの要素しかありませんでした。
最後に机の要素を足すようにアドバイスして、この作品が完成しました。

絵というのは、究極を言うと「空間を描く作業」になります。

平面の支持体(紙やキャンバス)に空間を与えるのです。
これに関しては、色々と分かりにくいので
いずれ黒猫の図書館にて描こうかな…と思っています。


 

中学校一年生のりんごとバナナのデッサン

中学校二年生のデッサンです。構図が面白いです。
少し奥にある二つのモチーフがある意味不思議な魅力を放っています。

あと、りんごのへたの感じがなんか好きです。

次やる事は【影】です。
次は【影】を良く観察してみましょう。
新しい事に気が付くはずです。


 

中学校二年生のりんごとバナナのデッサン

中学校二年生のデッサンです。

大分上手くなりました。
すぐに覚えるので鍛えがいがあります。

次やることは、個々のクオリティをあげる事、それを上手くまとめる事です。

作品とは関係ありませんが、この子にはいつも本当に助かっています。

・素直
・気が利く
・明るい
・面倒見が良い

このような、ハイスペックの彼は女子だけのクラスで人気者です。

黒猫の美術教室の委員長的存在です。

本当にいつもありがとう。


 

中学校二年生のりんごとバナナのデッサン

中学校二年生のデッサンです。

今回のデッサンの中では、一番好きです。

何が良いかと聞かれると、上手く答えられない不思議な魅力があります。
センスの部分ですかね…。

どこか物語性があり、ふんわりと優しい雰囲気です。
デッサンでこういった雰囲気を出すのって難しいです。

色の要素がありませんので。

これからやることは空間の要素です。
この世界観を壊さないように注意しながら、指導出来たらいいな…と考えています。

慎重にやろう。

 

まとめ

以上途中経過のデッサンをご紹介いたしました。

次はハロウィンなので、その次の教室で完成となる予定です。
少し期間が空いてしまいますが、ポイント等、忘れずに覚えておきましょう。

次回は、一年に一度のイベント、「ハロウィンクロッキー会」です。

思いっきり楽しみましょう。

大丈夫です、恥ずかしがり屋の集まりです。
ここでの仮装なら大丈夫。

今年は誰がベストオブ仮装賞に選ばれるのでしょうか。
皆様の仮装、期待しています。

 

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2019年10月15日