美術部の話
こんにちは、黒猫の美術教室です。
私事で申し訳ないのですが、11月の展覧会の為1800×900の大作を描いておりホームページの更新が遅れております。
ほぼ2メートルのこの作品。
カプセルホテルのベッドぐらいあります。
時間を見つけてホームページも更新していきますので宜しくお願いいたします。
今回は中学、高校の美術部のお話をしたいと思います。
批判をしたい訳ではないです。
僕も学生時代は美術部に所属をしていました。
現在の美術部のことは僕はあまり詳しく分からないので、今回のブログを書くにあたり、美術教師をしている友人や中学生の生徒達に色々と話を聞いて、可能な限り、できる範囲でお伝えできたらと思います。
また、立場上なかなか書きづらいお話になりますので…精一杯書ける範囲で書きます。
実は黒猫の美術教室の中学生の生徒様は、美術部に入っていない子が多かったりします。
それはなぜか?
このテーマを書こうと思ったきっかけは、今年度中学1年生になった生徒様が誰も美術部に入らなかったという事実を聞いたからです。
正直、何人かは美術部に入るのではないかと漠然と考えていました。
黒猫の生徒様でいえば、一度は仮入部や見学には行っているのですが、想像していた美術部では無かったので、入部を見合わせたというケースが多いです。
現在の中学、高校の美術部は【アニメ部】となっているケースも多く、美術とアニメが同居している。むしろアニメ色の方が強いというケースが多いようです。そこではまともな美術教育は学べません。
美術の授業でさえ、違う教科の先生がテキストを読みながら教えているケースも多いと聞きます。
何故美術部が【アニメ部】になっているのかその理由を考えてみました。
僕一人の見解ではなく、中学校で美術教師をしている友人にも話を聞きました。
・美術を指導できる先生がいない
・学校に美術専属の教師を雇うお金がない
・そもそも学校が美術教育に興味がない
・アニメやゲームの人気と比例して、アニメを描く子供達が増えた
(アニメーターや漫画家を目指す子も増えているのかもしれません)
その結果、子供達は美術部には入部せず、絵を描く時間がとれるようにあまり忙しくない部活を選んだり、部活に入らずに自宅で絵を描く等の選択をした子もいました。
また、美術部に入っている子が、もっと学びたいと黒猫の美術教室に入会するケースも増えています。
そういった需要があるとは始めは思ってもみませんでしたが、この現状を考えると納得です。
絵が好きで、本格的な美術を学びたい子は沢山いると思います。
ですが、今の日本では学べる機会が少ないです。
横須賀には美術に力をいれている高校も中にはあります。
そういうところへ通って初めて本格的な美術が学べるというのが現状なのだと思います。
黒猫の美術教室はもともと僕が小さい頃にこんな教室があったらいいなと思っていた教室です。
生まれ育った横須賀で、子供からきちんとした美術教育が行えるような教室になるようにしていきたいです。
また、美術を本気で学びたいけど場所がない子供達の救済になるような場所になればいいなと思います。
現在黒猫の美術教室は定員オーバーの為に受け入れできる時間が少なくなっていますが、本気で美術を学びたい子供達を募集しています。
美術は人から人(師匠から弟子)へ、リレーのバトンのように学び継がれてきました。
僕も次の世代に繋げていきたいと思っています。