レンブラントの弟子 ヘラルト・ドウ

ヘラルト・ドウ ( Gerard Dow) 1613年4月7日- 1675年2月9日

ヘリット(Gerrit)ダウ(Douw)などの表記されているものもあります。
ドウについて書かれているものは少ないですが、レンブラントの最初の弟子として知られています。
ドウはオランダのライデンで父親はガラスの彫刻師という芸術一家で生まれます。
1628年、15歳の時にレンブラントに弟子入りして色彩の技能やキアロスクーロ(明暗法)を学びます。
レンブラントのもとで画家としての土台を作り、師との共同作品も何点か行い、レンブラントが1632年にアムステルダムに移り住むまで彼のもとで修行をしました。

彼は一説によると極度の潔癖症だったといいます。
アトリエが汚れるのを嫌い誰も招き入れず、またパレットや筆などの画材も必用以上に清潔に保ち、毎回決まった場所にないと気がすまなかったと言われています。
そんな性格は作品にも反映され、ドウの作品の静物画は実物と見間違うほど精密に描かれています。
ドウは精密な情景描写や、ろうそくの明かりで照らされた光景を得意とし、画家として成功しています。

現在、上野の西洋美術館の常設展でドウの作品が観られます。素晴らしい作品なのでご興味のある方は是非一度足をお運び頂けたらと思います。

シャボン玉を吹く少年と静物(1635-1636)

 

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