最近の良かった絵(2023年4月編)②

黒猫

こんにちは、黒猫の美術教室です。


お土産お土産お土産

まずは、お礼から。
お土産や差し入れ等、沢山いただきましてありがとうございました。
教室の皆で分けて美味しくいただきました。

 

キーホルダー

ディズニーへ行った子から、こんな可愛いお土産もいただきましたよ。
早速、バッグにつけました。ありがとうございました。

 

自由

そういえば最近保護者の方数名とお話する機会があったのですが、皆様同じ事をおっしゃっていただき、ちょっと面白かったので、本編とは関係ありませんがそのエピソードをお話します。

「絵の事は先生に任せています。」
「先生の自由にやって下さい。」


と、皆様面白いように同じ事をおっしゃったんです。


これを聞いて、僕の事良く分かってるなぁ‥と思いました。
いずれも長く通われている生徒様の保護者様ですね。

そう、

僕は自由な状態でこそ、ベストパフォーマンスを発揮できるのです。

「こうして下さい。」と、言われると途端にやる気がなくなっちゃう駄目な大人でございます。



さて、小話はこのへんにして、今回は最近の良かった絵をご紹介。
その中でも教室へ来てくれて長い子達。
中級者〜超上級者の子達にしぼって紹介していきます。

未完のものが多いですが、本当に上手ですよ。
教えている僕でも驚きます。

中級者〜超上級者

小学校6年生の絵画作品

未完作品。

昔々、初期の頃の黒猫の美術教室は小学校1年生から生徒を募集していまして(現在は4年生から対象)、その頃に入った子なのでまだ6年生ですが、在席6年目の古株です。かなり上手いです。
入会当初は荒々しく大胆な作風で、筆遣いにも苦戦していましたが、今ではとても繊細に描けるようになりました。色を見る力も育っています。

過去に同じモチーフを描いてるので、またどこかで比較してご紹介できたらと思います。

中学校1年生の絵画作品

未完作品。
中学校1年生。
この子も上手になりましたね。

描き方に独自の癖があったりして、なかなか抜けませんでしたが、繰り返しデッサンを描いてもらった結果、いい感じになりました。とても綺麗なデッサンです。

引き続きデッサン力を鍛えて、より確実なものを身につけさせてあげたいと思っています。

いつも教室を明るくしてくれるムードメーカーのような存在です。

 

中学校1年生の絵画作品

未完作品。中学校1年生。
忍耐強く真面目な子です。

絵の具かなり上手くなりましたが、クロッキーも上手です。
人に優しく出来る人は、人物クロッキー上手いんですよ。持論です。


最近は目が育ってきて、どこを修正したらより良くなるかが見えているようです。
自分には厳しい部分がありますので、技術が追いつかず見えてしまってる部分を表現しきれなくて苦戦しているところがありますが、技術も徐々に上がってきているので心配はしていません。

このまま経験を積めば必ず出来るようになるでしょう。


中学校2年生の絵画作品

未完作品。

中学校2年生。
手先が器用で頭も良いので、飲み込みが早いです。この年齢ですがかなり上手いです。教えた事をすぐに吸収し、美術センスも抜群といったところ。


さて、ここでちょっと技法のお話を。



今回紹介している子達には、満を持して最終段階のスフマートを教えました。
今までも子供達にはスフマートは教えておりましたが、この最終形のスフマートを使えるようになるための、準備段階でした。
ずっと黙っていましたが、古典技法の技術の部分は本当に難しいので、教えるにあたり僕なりに3段階に分けていたのです。

簡単に説明すると以下になります。↓

第1段階・水スフマート
水でぼかすスフマート。
難しい。ムラになりやすい。

第2段階・なんちゃってスフマート
間の色を作り、ぼかす。3段階目と比べると、水と絵の具多めのスフマート。
結構難しい。ムラになりにくい。

第3段階・スフマート
水、絵の具、支持体、全てのバランスを完璧にして行うスフマート。
指先(筆先)の繊細な技術が必要。
めちゃめちゃ難しい。ムラにならない。

と、まぁこんな感じでです。。
これは、僕が子供に教えるにあたり考えたものなのであしからずです。

この3段階目を教え始めました。
因みに、僕がスフマートを完璧に会得したな、と感じたのは20代後半でしょうか。
教室の子供達がいかに優秀かわかるでしょう。

子供達には、実際に僕のスフマートを見せて練習させてます。それが1番分かりやすいからね。
何回も、何回も見せてます。
皆まだまだ甘いですが、それはあくまでも今の僕と比べたらの話。

皆、この年齢では恐ろしい程に上手いです。

 

中学校2年生の絵画作品

さて、紹介に戻りまして、
こちらも未完作品。
中学校2年生。
こちらの子も上手ですね。
この絵にはスフマートよりもインパストが相性が良いのでインパスト技法を教えました。

この絵なんかは、既に写真よりもリアルに見えますね。
これは当然の事で、「古典美術の技術を描かせているから」です。


デッサンは絵の考え方そのものであり、どうすれば本物のように見えるかの設計図です。
写真が無い時代に生み出された、芸術家の技。

ここでいうデッサンは美大受験の為だけの無意味なデッサン、ただのモノクロ表現じゃないですからね。
そこを勘違いされる方が多いですが、それとは全然違います。

僕が子供達に教えているのは、古典美術のデッサンです。
そこに確かに物体が存在するように見えるように描く、先代の画家達が苦労の末に確立して歴史として残っている技術です。
僕が18歳で弟子入して、28歳で免許皆伝を貰うまで修行した技術。
それを子供達が理解できるように、分解して再構成したものを教えています。

子供達もそれを使って描いているので、写真では表現しきれない部分まで表現して説得力を出すこともできますし、写真と同じように描くことも、どちらも可能です。

Twitter

黒猫の美術教室の絵がsnsで注目されるのもそれが理由でしょう。

単純に他にないから、ですね。
古典を子供達に教える僕のような変わった人が他にいれば別ですが。僕が知る限りいませんので。

このデッサンは汎用性の高さに魅力があります。
基本的になんでも描けるようになります。
どう使うかは子供達次第であり、自由にやってほしいです。
古典美術に今の子供達の感性が乗っかった時に、なにか面白い事が起きると思います。
僕はそれが見たいです。

 

中学校2年生の絵画作品

さて、またご紹介に戻りまして、
こちらは完成作品になります。

描いた時は中学校2年生。

教室で1番自由な子。自由ですが、必要な事は教えてありますのでとても良い絵を描きます。
器用さと美術センスの両方を持っています。特に色に強い子です。

次の絵も現在検討中で、ちょっと背伸びしたモチーフなんですが頑張って欲しいです。

 

高校1年生の絵画作品

未完作品。

高校1年生。
筆が上手です。筆の技術だけだったら教室トップクラスでしょうか。
技術に助けられていますが、観察力がまだまだ甘いので、鍛えればさらに上手くなるでしょう。

高校1年生の絵画作品

未完作品。
高校1年生。

鉛筆の技術だけだったら教室トップクラス?かもしれません。
根気よく頑張りました。ようやく完成までもう一息というところまで来ました。

次は絵の具の練習に力を入れていきましょう。

高校2年生の絵画作品

完成作品。
描いた時は高校2年生。

トータルで見ると、教室で1番上手いかもです。
なんでもそつなくこなします。
持ち前の器用さと頑張りで、いつも計画的に進んでいる印象です。
周りの子達にも良い影響を与えてくれる模範的生徒です。

まとめ

たった今、今回紹介した子達の共通点一個見つけました。

あんまり休まない。

です。

 

さて、撮影出来ずに紹介出来ない絵もいくつかあります。最近僕はすぐ忘れますから。

霊夢とかモクローとかミミッキュとかニャンボーとか、、etc。
すごく良い絵がまだまだあります。
今回ご紹介できなかったものも、次回はちゃんとご紹介します。

黒猫の美術教室は、なかなか作品が完成しない教室ですが、それはわざと失敗させているから。です。
一度失敗させてから教えているので、余計な時間がかかります。でも、その方が上手くなるのでそうしています。
辛い作業にもなりますので、いくらでも喋っていいので気持ちだけでも楽しく描きましょう。

 

こうやって見てみると生徒達だいぶ育ちましたね。それぞれタイプは違いますが皆優秀です。想像以上です。
やはり子供でもうまく教えれば、習得できますね。
師匠、見てくれていますかね。子供達育ってきてます。僕より全然優秀ですよ。

この子達に指導する上でここから大切なのはその子に合ったものを教えていく事だと思っています。
全てに精通していないといけない、僕の画力の真価が問われますね。

なかなか楽しそうです。

 

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